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なんとなく、エントリー ー三年の春、まだ何者でもない僕らはー  作者: 春凪とおる


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第二話 エントリーシート

講義中。


湊は、寝ていた。


「……湊」


肩をつつかれる。


「終わるよ」


「……ああ」

起きると、もう人が動いていた。


ノートは白い。


「なにしてたの」

「寝てた」


「知ってる」

あやのがため息をつく。


「エントリーシートは?」

「……名前は書いた」


「そこから?」


「志望動機も見た」

「見ただけでしょ」


「うん」

即答。


「はあ……」

廊下に出る。



スマホを開く。

空白の志望動機。


「……」


「なんでそこ受けたの」


「なんとなく」


「それ書ける?」

「無理」


少し笑う。




「……芝生」


「は?」


「あのキャンパス、芝生きれいじゃなかった?」


「……それで?」


「最初は」


「弱いなあ」


笑われる。


「総合政策もそれでしょ」


「……まあ」

図星だった。


「でもさ」

肩をすくめる。


「入ったら普通にやれてるし」

「それはそう」


あやのが少しだけ真面目になる。


「湊って、やればできるじゃん」

「……どうだろ」


「できるよ」

即答。


「だからもったいない」


「……」

少しだけ詰まる。


「……まあいいや」

スマホを見る。


「雰囲気で書くか」

「やめな」


「ダメか」

「ダメ」


少し笑って、

指を動かす。


「……書けた」

「お、えらい」

「基準低くない?」

「いいの最初は」


送信する。


「……送った」


少しだけ、息を吐く。






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