「あの曲に会いたい」シリーズ(その47) ー Rugged Road
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
Rugged Road
1995年にリリースされた、Robben Ford and the Blue Lineのアルバム『Handful of Blues』のオープニングトラックです。
作詞・作曲は、Robben Ford。
Robben Ford and the Blue Lineは、アメリカのギタリスト/シンガーであるロベン・フォードが率いたブルース・ロック・トリオバンドです。
私は、ロベン・フォードの大ファンであります。
ヽ(=´▽`=)ノ
ブルース・ギタリストとして紹介されることも多いロベンですが、ロベンのプレイは、ブルースの“いかにもそれらしい味”をしっかり保ちながら、ジャズ的なハーモニーと洗練されたリズム感を融合させたスタイルが最大の魅力だと思っています。
特に、あの粘り気のある、どこかクリーミーな(?)音色。
あれがたまらなく好きなんですね。
個人的には、オールマイティなギタリストだと思っています。
あの偉大なフュージョン・ギタリスト、Larry Carltonが、ロベンから大きな影響を受けたと語っているのも納得であります。
さて、《Rugged Road》。
アップビートの、メチャクチャかっこいいロックです。
縦ノリのギターリフから始まり、
「お!?このまま押し切るのか?」
と思いきや、歌に入るとスッと空気が変わる。
洗練された“ハーフタイム・シャッフル”のようなニュアンスに展開していくのであります。
このあたりに、ロベンのオールマイティな音楽センスが光ります。
そして――ギターソロ。
これが、激烈にカッコいい。
ロベンはサックスも吹く人なんですね。
だからでしょうか、いわゆるギターの定番フレーズに収まらない、サックスの“ブレス”を感じさせるようなフレージングが飛び出してくる。
これが、彼のソロを聴いていて飽きさせない理由の一つではないか、そんな風に思っています。
今でこそ、こういった幅広いフレージングを聴かせるギタリストは沢山いますが、当時はかなり稀有な存在だったのではないでしょうか。
もうずいぶん前の話ですが、某有名ライブハウスで、Larry Carltonとロベン・フォードが共演するライブがあり、観に行ったのであります。
ライブが終わり、メンバー達が客席の通路を通って楽屋へ戻っていく、その時でした。
ちょうど通路沿いの席に座っていた私は、ロベンが私の横を通り過ぎる直前、思わず左手を差し出していました。
(これ、完全に無意識でした。)
すると――
ロベンは左手で、私の左手にタッチしてくれたのです。
(゜д゜)!
私の手には、彼の手の汗が残っていました。(キャ~!)
あの素晴らしいプレイをした直後の、ロベンの左手の汗です。
(ロベンは右利きです。)
もちろん、その日は左手を洗わなかったのであります。
てへっ(^^ゞ
※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。
(検索ワード:「Rugged Road Robben Ford and the Blue Line」)




