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―幕間―
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私の世界はいつだって偽物だった。
人間とは不思議だ。本物ってなんでしたっけ?と平気で思うようになる。
姉さまが羨ましかった。
まるでお人形のような美しさ。
触れるものをすべて凍らしてしまうくらい、冷たい美しさ。
まるで、闇夜に咲く「月下美人」のよう。
暗闇の中で、あのエメラルドの瞳に射止められては、恍惚と冷たく凍る。
姉さまは、自由だ。だれからも誉めそやされず、愛されず。
恐れられて疎まれる。
だからこそ本物だ。
姉さまの周りには、本物だけが、そこにある。
私みたいに「清楚で」「しとやかで」「気立ての良い」なんてとってつけたような言葉はいらない。真の美しさに、人は枕詞をつけない。
あっちから見れば青色で、こっちから見れば赤色で。
まるではかないシャボン玉のよう。
私の本物は、なんでしたっけ?




