第7ターン⑥
確かエクストラシナリオの取説にサイドストーリーがあって、この国の未亡人のラブストーリーが載っていた。
イケオジつまりわが父と、未亡人女王の恋の鞘当ての後、兄弟から見初められるとあった。
つまり、我が父を母とラプス王朝国の妃が戦い、その後日談をクリアしたということだ。
そのストーリーが我が国の父母、そして今回のラプス王朝国の妃とのだったと言う顛末だったのだろう、取り敢えずクリアしたことになっているようだ。
その後兄弟がアナベルの下に「あなたにはお礼を申し上げたい。」
と本来なら、義姉や義母が気合を入れて舞踏会の準備をしていたそれを脇に置いて、
彼女に会いに来ていた。
また、あとで義姉、義母に何をいられるのかゲッソリしているところ、こちらの気持ちなど関係なく、兄弟二人は目の前にいる。
兄はアナベルをジッと見つめている最中だった。
「あの。」
戸惑うアナベルをよそに、その間合いを詰めて来る。
「母から聞きました、貴女は、わが妃にふさわしい。」
鍛え上げた、筋肉と考え方が直結しているのだろか、その実直さがグイグイ来る。
「あ、兄さん抜け駆けはずるいですよ。」
弟が割って入った。
「何を言っているんだ、彼女に私の見られたんだ、彼女こそ我が妃に」
兄。
「はあ?」
なぜそんな思考形態になったのか理解不能のアナベル。
「こんなすてきな令嬢を。」
弟
「え、え、何?何言ってるの。」
アナベル。
「待って下さい、突然のそのようなお申し出は困ります。そもそも、お会いしてそんなに時間も経っていませんし、いきなりは困ります。」
兄弟二人合わせて。
「時間など関係ありません。」
「とにかく突然のお申し出は困ります、それにあなた方の本心よりも母君の思い入れが強く感じます。あなた方のおかあさまの考えがあっての事でしたら、話は違います。
あなた方の気持ちが見えません。」
兄弟二人は顔を見合わせ。
「そこまで仰せなら。
是非、もう一度。
改めて、出直して参りましょう。
そして申し出を致したいと思います。我々兄弟の妃にと。」
そこまでの、言葉を遮って二人は帰路についた。
「あっつ。顔が火照って仕方がない。」
アナベルは、急転直下の申し出に戸惑っていた。
コリーナ霧島、とミーナ神楽はそっとアナベルに耳打ちをした。
「確か、最後に我々兄弟の妃とおっしゃっていましたが。」
「それが?」
二人はお互い見合わせて。
「もしかすると、彼の国はポリアンドリーでは無いでしょうか?」
一方、セーブポイントではカウントが鳴っていた。
残り3ターンと。
いつも、拙作に目を通していただき誠にありがとうございます。いよいよ、後半最後の章に突入いたします。今しばらく、お付き合い下されば幸いです。




