第十八幕 ダンジョン : ベルベット鉱山『最深部』
一つ疑問に思うことがある。
その疑問を皆と共有しようと全員に聞こえるように話し掛けた。
「結局さ、あれどう思うよ」
「あれって?」
「ドレイクの事だ。依頼書によればランクはCだった筈だろ?あんなのが居るんじゃ、もっとランクは上なんじゃないのか?」
確かに...と皆が頷き答えを探り始める。
「もしかして、単に地龍ドレイクの存在に気付かなかったとか?」
暁美の考察にシスは首を横に振った。
「違う...あれほどのモンスターなら情報漏れすることなんて無い。あるとするなら...意図的?」
「まさかそんなことは...それに意図的にしたって誰も得しないと思ぞ」
とは言え、こんな所で考えていても答えなど出ようはずもない。
「あぁ、ごめん。今のは忘れてくれ。とりあえずこのクエストをとっとと終わらせようぜ。考えるのはそれからだ」
「それもそうね」
俺が放った魔法によって凍りついた洞穴を抜けると、重圧な鉄の扉が目の前に現れた。
「此処が最深部みたいですね」
鉄の扉には南京錠が付けられていたが、オークが壊したのだろうか、破損している。
「良かったこれなら入れそうだ」
そう言って扉を開ける。
ゴゴゴゴゴゴ.....ガコンッ
だが、扉の先にはまだ少し通路が続いているらしく、道がポカンと口を開けている。
俺達はその先へ進んだ。
壁の松明が俺達を先導する様に揺らめいていた。
そして、遂にベルベット鉱山の最奥に辿り着いた様だ。
そこは広い空間になっていた。
幸いオーク達は俺達の存在に気付いていないのか見向きもせずに何かを崇めていた。
その方向にはオーク達の長と思われるモンスターが何かを持って儀式のような事を行っている。
「あれだ!私が取り返したかった宝玉は」
「何かやってるわね...儀式?」
「俺が行って取り返して来てやろうか?」
露乃は首を横に振り、
「いや、気持ちはありがたいがあれは私が取り返したい。君達は援護に回って欲しいんだが頼めるか?」
「まぁ、露乃がそう言うなら俺は構わないぞ」
「私も異論はないわ」
「好きにすればいい...」
「全力で援護させて頂きますからね!大舟に乗ったつもりでいてください!」
「すまない...恩に着る。シスさん、トゥルーサーチ頼めるか?」
しかし、シスはそっぽを向いてしまった。
「帝斗以外の言うことは聞きたくない...」
「シス、やってやれ」
「わかった...」
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【オーク】
LV.32
HP : 324
MP : 20
STR : 41
INT : 4
LUK : 6
DEX : 13
AGI : 17
討伐推奨 : 一次職以上
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【オーガ】
LV.38
HP : 563
MP : 35
STR : 68
INT : 13
LUK : 8
DEX : 18
AGI : 23
討伐推奨 : 一次職以上
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「個々の脅威は対したことないな。ただ、数が脅威なんだよなぁ」
其処でまた一つ妙案が浮かんだ。




