第十幕 ギルドへ加入して冒険者になろう
ギルド内部は酒場にもなっているようで、戦士、魔法使い、盗賊、弓使いと様々なクラスの人々が酒を呑み、ガヤガヤと賑わっている。
そんな中、俺達は酒場の奥にあるカウンターへ行き、受付のお姉さんに話し掛けた。
「あの、ギルドに登録したいんですけど此処で合ってますか?」
「はい、ギルド、もとい冒険者ライセンスの登録は此方ですね」
そう言ってお姉さんは一枚の紙と鉛筆を手渡す。
「此方に必要事項をご記入下さい。書き終えたらそのまま私に手渡して下さい」
紙には氏名、クラス、レベル、希望報酬額等が記載されている。
なので俺はとりあえず、園田帝斗、フローズンマジシャン、レベル1、特になし。
と書いて受付お姉さんに手渡した。
「ありがとうございます。それでは此方で貴方のステータスと照合させて貰いますね」
な、何だと...!?
これは不味いぞ...
「情報探知【サーチ】」
「・・・・・」
「.......」
ど、どうしようか...いざとなったら逃げ出すか!?
いや、そしたら俺、この世界でどう稼げば良いんだ!!?
すると、お姉さんが口を開き始めーーー
「えーっと...」
「.....」
「はい、確認いたしました。園田帝斗さん、フローズンマジシャン、レベル1で登録いたしました。それではよろしくお願いしますね」
と、あたかも当たり前のように通ったので俺としても豆鉄砲を食らった感じだ。
そして俺はアスタリアに囁く。
(おい、何で通ったんだ?)
(さぁ...私にもわかりません)
すると受付お姉さんはこのシステムについてまだ説明していない部分を補ってくれた。
「ギルドに登録すると、個人のクラスレベルとは別で冒険者レベルが付与されます。各それぞれ100まで上がるのでその合計値が貴方の現在のレベルと言うことになります」
「つまり今の園田帝斗様はレベル2です。最大で200まで上がるので頑張ってくださいね」
と、まぁ何はともあれ無事に登録できたので良しとするか。
そして肝心なのは...
「あの、クエストはどちらで受けれるんですか?」
「あちらにクエスト専用カウンターがあるのでそちらへ行って貰えれば」
受付はそう言って俺達の後方を指差す。
その方角には別のカウンターが設置されていた。
俺達は示された方のカウンターへ行くと、木で出来た掲示板に依頼内容の紙がびっしりと貼られている。
気になったのはその内の一枚。
「鉱山に住み着いたオーク達の討伐?」
その紙には依頼内容の他にも指定ランク、推奨レベル、達成難易度が示されていた。
ーーーーーーーー
【討伐依頼】
指定ランク : Cランク
推奨総合レベル : 35以上、一次職以上
達成難易度 : ★★(全五段階評価)(Cランク中評価)
対象区域 : ベルベット鉱山
報酬額 : 50.000G
詳細
鉱山に住み着いたオーク達の討伐。
ーーーーーーーー
「なんだこのランクって」
すると暁美が答えた。
「ランクはD~Sまであってそれぞれ推奨レベルが違ってね...」
暁美が言ったことを表にするとこんな感じだ。
D=推奨総合レベル1~30
C=推奨総合レベル31~60
B=推奨総合レベル61~100
A=推奨総合レベル101~150
S=推奨総合レベル151~200
「ってことは暁美がLv.12として考えるとDランクのクエスト受けた方が良いのか」
「ぶっちゃけあんたがいればAだろうとSだろうと行けるんだろうけど、一応規則で指定ランクに該当するレベル以外はいけないことになってるから実質Dしかいけないね。まぁ私達よりランク上の人がパーティーに属していれば一つ上のランクまでなら受けられるんだけども」
だとすると、このクエストは受けれないか...
オーク討伐、少し面白そうだと思ったが残念だな。
と多少落胆していると、後ろから誰かの手が伸び、オークの依頼書を剥ぎ取った。
「何だ、君?これに行きたかったのか?」
依頼書を手に取ったその人を振り向くと、金髪セミロングの女騎士が依頼書を眺めていた。




