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決死

洛陽が、攻められていた。大軍で。

旗。項の文字。項羽が、きていた。

「どうするのだ!勝利!」

「俺が突っ切って、中に入るのを手伝ってくれ…!」

言った瞬間、勝利は駆け出す。少し遅れたが、両側を騎馬隊で囲んで、敵の陣を割いていった。

林冲の騎馬隊も、趙雲の騎馬隊も、流石によく鍛えられていて、ぶつかった敵を次々と蹴散らしていく。完全に敵を二つに割いて、城壁までたどり着いた。

「…!あれは、勝利!全員、あいつを援護しろ!」

指揮していた夏侯淵が、部隊に指示を出す。勝利が壁を駆け上って行くのを見て、林冲と趙雲は反転する。勝利に言われた場所へ、急行するようにした。

「本当に、そんな場所があるのか…?」

「信じるしかないだろう。それより、早く行かないと、みんなを助けれないぞ」

騎馬隊の数は、二つ合わせて3000。目的の場所へ、急行した。


「よく戻ってきた!曹操様は、中にいる!急いでいってくれ!」

「夏侯淵。ありがとうな。」

不意に、夏侯淵の唇を奪った。

「お前、こんな時に、何を…」

夏侯淵は感じた。勝利に、別れの挨拶をされたと思った。

「おまえーー」

既に、勝利はその場にいなかった。


「曹操!無事か!?」

「勝利!生きてたのね、よかった…」

「こっちの被害は!?」

「かなりの兵が、死んでいるわ…!敵は、退却するつもりはないみたい。どうしよう、勝利!蜀や呉に逃げ込むには、場所が遠すぎるし…。でも、このままじゃ全滅しちゃう!」

「落ち着け!将軍たちに、伝令を飛ばしてくれ!日が完全に落ちた時、一斉に梁山湖へ行くように言ってくれ!」

「梁山湖?何があるの?」

「あそこに、兵が駆けこめる場所を作っておいた。10万くらいの兵が滞在する広さはある。そこに逃げ込んで、戦うしかない」

「…わかったわ。伝令を!」

曹操が伝令の兵に伝える。

「おそらく、ここまでの全力できているのならば、追撃は少ないはずだ。洛陽を制圧することに主眼を置いているのだろう。殿軍は、俺が務める」

「あなた、またーー!」

「頼む。今回は死ぬかもしれない。許してくれ」

勝利は既に、蜀と呉に援軍を頼んでいた。日が落ちた頃に、到着するはずだ。その援軍の力を借りて、なんとか生き残れるかもしれない。そのくらいの危険度だった。

「…命令よ。主君としての、命令。必ず生きて帰りなさい」

唇を合わせた。

守れない約束になるかもしれないと、勝利は思った。

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