犠牲
日が落ちた。一斉に梁山湖へ向かう。
勝利は、逃げれる時間を稼ぐため、最後まで城に残って戦う役立った。味方は次々とやられていく。
敵の猛攻が止んだ。恐らく次の一撃のために、話合いでもしているに違いない。
勝利は、残っている兵に、旗だけを残して撤退する指示を出した。一応殿軍の兵の騎馬は用意されている。あとはかけるだけだった。
数時間がたった。逃げていた勝利からも、敵兵が近づいているのが煙で分かった。「項」の旗。項羽自信が追撃にきていた。
勝利は単身、その旗に突っ込んでいった。
「ほう。まさかこんな命知らずがいたとは」
「…お前が、項羽か?」
「残念ながら項羽様は、洛陽におられる。この旗を持っていれば、異世界の人間が突っ込んでくると仰っていたが…お前のことだな」
話してる間に、騎兵に取り囲まれる。一人一人が相当鍛えられているのが分かった。
「私は童貫。もう会うことはないだろうが、せめて死ぬまで覚えておけ」
一斉に、勝利に斬りかかった。
ー
「こんな場所が…」
曹操は、梁山湖を前にしていた。梁山湖の真ん中に島が浮いており、かなりの広さがあった。
「曹操様。ご無事でしたか。船は用意しております。何往復かすることになるでしょうが、とりあえず、あの島まで向かいます」
趙雲が出迎えていた。林冲もいる。次々に兵士は乗って行き、全員を島に上陸させるまでかなりの時間がかかった。
船も、真っ直ぐ島に向かってるわけではなかった。色々なところを曲がりながら、島に辿り着いている。罠が色々仕掛けられているに違いなかった。
曹操が上陸すると、大人びた女性が近づいてきた。
「貴女が曹操殿ですね。私は、呉用といいます。勝利殿に、必ずここが必要な時が来ると言われ、準備して待っていました」
畑もあり、食料も銀も蓄えられている様子だった。
「こうなることを、予想して…?」
「はい。10万の兵が、数年は滞在できると思います。みんなで開墾したりすれば、おそらくもっと」
「董卓。ここ、任せていいかしら?趙雲、船を出して。勝利を待つわ」
「それは分かりましたが…、坊やはもう…」
「それでも!待たないと分からないじゃない!数日は待つわ!」
船に乗り込んだ。
董卓が指示を出し、兵は休んで行く。しかし、勝利と仲のいい将軍たちは、休むことなどできなかった。




