追撃
「くそ、くそ!後少しで勝てたはずだ!」
机を、ガンガンと殴りつける。
「全軍、退却の指示を出せ!」
左慈は命令を出す。
「勝利、お前だけは許さない…!」
壁にあった、大きな槍を持ちあげた。殿軍を統率することにした。
「勝利殿!急ぎ過ぎでは…?他の騎兵が、追いついておりません!」
1000騎で追撃に移ったが、勝利と、関羽の二人だけが突出していた。関羽もなんとかついていっている感じだ。
「この戦に勝っただけじゃダメなんだ!魏のみんなを、正気に戻さないと…!」
刃向かってくる曹操兵は倒したが、逃げているだけの曹操兵は相手にしなかった。
目の前を、二人が立ちふさがった。
「二回目だな…お前らが操られているのは!」
呂布と、張郃だった。
「この二人をここに配置して、陸からの追撃をできなくするつもりですな…」
「…悪いが、本気で行く。殺すことはしないが…、怪我は我慢してくれ!」
勝利は、ポケットから何か小さい棒のようなものを取り出した。
「…勝利殿?なにを?」
照準を呂布に合わせた後、叫んだ。
「伸びろ!」
勝利の手にあった棒が、いきなり伸びた。伸び、呂布の胸元をついたあと、普通棒の大きさに戻った。
「…!?なんですか、それは!」
「これは、如意棒っていう…武器だ。伸縮自在で、かつどんなものよりも硬い。この武器の存在が知られていれば、呂布相手には時間を喰っただろうが、知られていなくて不意打ちに使えてよかった。」
「…そんなものが」
「関羽、行くぞ!」
二人で、張郃に打ちかけた。張郃も善戦はしたが、関羽と勝利の二人がかりには敵わず、すぐに倒された。
「悪いな」
気絶した二人を安全な場所へ移し、再び駆けた。




