序奏
いつの間に、これほどの大軍を擁するようになったのか。
曹操軍の数は、20万を超えていた。
「将、兵数。どれも質が高いな…これは厳しい戦になる」
「勝利殿が弱気なんて、珍しいですね」
関羽が声をかけてくる。
「しかしな…。唯一こちらに救いがあるとしたら、向こうは水軍を使った戦は慣れていないことだな」
夜。周瑜、孔明と話合いがはじまった。
「こうやって三国の軍師が集まったわけだが…。みんな、私は、勝つには一つの方法しかないと思う」
「わ、私も同じこと思ってました」
「火…だろう?」
孔明は当然だという顔をしたが、周瑜は目を見開いた。
「まさか、同じことを考えていたとは…」
「それしかない。そして、こっちの戦い方だが…」
意見を言い合う。基本的にみんな同じことを考えていた。
次の日。周瑜が孫権に話にいく。
「孫権様、三人で話合い、こういう作戦で行きたいのですが…」
「大きな賭けね、これは…」
「…はい。賭けに勝たなければ、負けてしまいます。ですが、勝つ方法はこれしかないかと」
「わかったわ。準備をして行きましょう」
「それから…あの者達は、危険すぎます。賢すぎます。これから先、邪魔になってくるかもしれません」
「まあ…仕方ないわね。協力してこれからもやっていけたらいいのだけど」
そこで話は終わったが、周瑜はそう思わなかった。
「勝利、孔明、少し来てくれ」
呼び出される。
「作戦が認められ、準備に入りたいのだが、弓矢の数が著しく不足していてな…。10万本、集めてくれないか?」
「!!」
孔明の顔が青ざめる。
「頼んだぞ」
それだけいい、周瑜は去る。
「し、勝利さん。これはおそらく、失敗させて私たちを罪に問う気ですよ!」
勝利にもそれは分かっていた。
「まあな…。だけど、10万本集めてくれば、罪には問えまい。…こういうのはどうだ?」
作戦を話す。
「!!それなら、大丈夫だと思います…。でも、これから先理不尽な要求をされると思うと…」
「まあ、それはその時考えよう」
とりあえず、弓矢を集めることにした。




