嫉妬
「とりあえず曹操の下へむかうか」
「待ちぃな。配下の兵士はどうするんや?」
「信頼が置けるのか?」
兵士一人一人に幻術をかけられているわけではないし、呂布や張遼が鍛えた精兵でもあったため、信頼できるなら連れて行きたかった。
「大丈夫や!先行っといて!後で合流するわ」
「幻術にもう一度かけられないように気をつけろよ!」
勝利は馬に乗った。
「曹操様!勝利が戻ってきました!」
「まったく。あいつの心配してたら本当に身がもたないわね」
勝利が駆け寄ってくる。
「幻術を解いたぞ!呂布と張遼も、手勢を連れてそのうちくる!」
「張遼を調略したのね。やるじゃない」
「陳宮はどんなやつだったんだ?このまま攻め続けて大丈夫なのか?」
「得体が知れないやつではあるが…まあ、大丈夫だろう。相手の精兵はいなくなったとはいっても、兵数的に厳しい戦いになる。心してかかろう。」
「ふむ。そうだな。」
向こうから土煙が見えてきた。張遼、呂布がやってきたみたいだ。
「あんたが曹操様やな?アタシは張遼。よろしく!」
「え、ええ…よろしく」
曹操は勢いに気圧されてる。
「喋り方被ってる…」
賈詡は嘆いている。
「…迷惑かけてごめんなさい。」
呂布が謝る。曹操にたいしてもだが、劉備にたいしても謝っている。
「呂布ちゃん、仕方ないわよ。幻術かけられてたんだもん。呂布ちゃんは悪くないわ」
「…でも、勝利。どうやって幻術を解いたの?」
「…激しかった」
呂布が顔を赤らめる。
張遼も「(呂布が)激しかったな…」と遠い目をして言う。
「ちょっと、勝利!?二人になにしたの!?」
「初めて、奪われた」
「どういうこと…」
曹操が詰めよる。武器を抜いている。
「勝利殿。私も気になります。どういうことですか?陳宮に幻術をかけられるかもしれませんので、教えていただきたいです」
理は通っている。しかし、目と手に持っている青龍偃月刀が気になる。
勝利が見渡すと、みんな聞きたそうにしていた。夏侯惇も、武器を持っている。
「なにって…キスしただけだよ」
「???」
みんなの頭に?のマークが出る。そうか。キスじゃ伝わらない。
「えーと、あれだ。口づけだ。」
勝利に一斉に武器が振り下ろされた。
「ちょ、お前ら…!?」
なんとか受け止める。
「へぇ。どうして口づけをする必要があったのか、教えていただきたいものです」
関羽がニコニコしている。
「私を心配させて、なにしてたのかしら?激しく?しかも二人に?」
このままじゃ殺される。殺気が凄い。
しばらく、勝利は冷や汗をかきながら、弁明を続けた。




