陳宮
「呂布!俺と一騎打ちをしろ!」
「…」
やってくる。呂布が乗っているのは、赤兎馬。馬の性能は呂布が完全に勝っていた。
勝利は馬を飛び降りる。向こうも降りてくる。剣と戟がぶつかり合う。打ち合う。
呂布が攻撃方法をかえる。砂を蹴り上げた。勝利の目に入る。
「幻術で、武人としての誇りまで失ったな…」
しかし、その一瞬が命取り。呂布が戟を振り上げた。
「待て!降伏する!」
呂布の動きがピタッと止まる。兵士に命じ、拘束をさせる。
勝利はそのまま敵陣に連れていかれた。
「どうやらうまくいったみたいね…」
「曹操殿!あのような作戦を許すのですか!?勝利殿が危なすぎます!」
関羽が憤ってる。
「勝利にそんなこと言っても無駄よ。」
曹操が首を振る。
「しかし、…!!」
「まって、関羽ちゃん。曹操ちゃんの顔を見なさい。」
曹操は毅然と振舞っていたが、哀しそうな顔をしていた。曹操も耐えているのだ。
「…わかり、ました」
「関羽ちゃん。愛しの勝利君が戻ってくるまで、しっかり戦いましょ?」
「…はい」
からかわれたことにも気づかず、関羽は首肯する。
「無事でいなさいよ…」
曹操はただ祈っていた。
勝利は陳宮の前に連れていかれた。
「お前は、異世界の…!?呂布、よくぞ捕まえた!」
「お前が陳宮か。…何歳だ?」
「女性に年齢を聞くのは失礼だと習わなかったか?」
若く見えるといえば若く見えるし、歳をとってるようにも見える。
「まあ良い。どうせお前はもうすぐ何も考えられなくなる」
「へえ。呂布にかけた幻術というやつを、俺にもかけるのか?」
「よく知ってるねぇ。さすが、李儒を倒しただけのことはある。」
「幻術にかける前に一つ教えてくれ。なぜ俺が異世界から来たって知ってる?左慈とは何者だ?」
「一つといったのに、欲張りじゃな。お前が異世界からくることは、星が教えてくれた。左慈様は星を読むことができるのじゃ」
「お前らの目的は?」
「そんなことは、知らなくて良いことじゃ」
陳宮が何かを唱えながら近づいてくる。
「これからは、私の部下として頑張ってくれ」
陳宮が頭に手をのせてくる。勝利に眠気が襲いかかって来た。




