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メイ
メイは学校に向かっていた。学校は歩いて十五分ほど。自転車通学は禁止されていた。
メイは腹を立てていた。今しがた、母親と喧嘩してきたばかりだったのだ。母親は愛情のつもりで、メイに対していつも色々な事を言った。メイの母は少女時代苦労した。それで、自分の子には苦労してほしくないという気持ちでメイに、あれこれ忠告した。母親はそれが、純粋に娘のためだと考えていた。母親は、それが自分自身の感情を自分で反省できないから、他人にぶつけているのだという事は決して理解できなかった。全ては「他者」として回っている世界だった。
メイは苛立っていた。彼女は空を見ていた。こんな世界、潰れてしまえばいいと思っていた。
空は黄色だった。不思議に黄色だった。




