第76話 企業戦士、爆益。
北海道編、完結です。
企業同士の戦争を描いてきた本作ですが、本章では東都建設・帝央建設・ルスカ北洋企業群による北海道防衛戦を描きました。
企業の利益争いでありながら、仲間を守り、街を守り、国を守るために戦う企業戦士たちの姿を書けたのではないかと思います。
また、本章では東都の時任明、帝央総帥・時任三郎、そして投資家・時任レオンという三人の「時任」が初めて同じ舞台に立ちました。
それぞれ立場は違いますが、今後の物語において重要な存在になっていきます。
北海道決戦。
終結。
---
ルスカ撤退。
北海道防衛成功。
---
東都。
帝央。
日本市場。
歓喜。
---
そして。
地獄。
---
報告書。
---
会議。
---
謝罪文。
---
事故報告。
---
経費精算。
---
岡田。
机を叩く。
---
「戦争よりこっちの方が嫌だ」
---
安間。
---
「同感です」
---
東都
---
会議室。
---
時任明。
鳩山。
機島。
海北。
---
全員。
死んだ目。
---
鳩山。
---
「残業確定だな」
---
機島。
---
「サーバー復旧報告だけで二百ページある」
---
明。
---
「帰りたい」
---
海北。
---
「俺も」
---
帝央
---
三郎。
報告書を読む。
---
風見。
---
「三百二十七件」
---
水瀬。
---
「何が?」
---
風見。
---
「苦情」
---
雷堂。
---
「増えてんじゃねぇか」
---
ルナ。
---
「生きてるだけマシだろ」
---
そんな中
---
東京。
丸の内。
---
高層ビル。
---
レオン。
優雅。
---
クロード。
優雅。
---
全く疲れていない。
---
クロード。
---
「終わりましたね」
---
レオン。
---
「終わったね」
---
証券会社
---
担当者。
汗だく。
---
「時任様」
---
「今回も凄い利益です」
---
クロード。
---
「いくらです?」
---
担当者。
---
「北海道戦前」
---
「日本株を大量購入」
---
「ルスカ優勢時にルスカ関連株へ乗り換え」
---
「イヴァン敗北直前に売却」
---
「アレクセイ敗北直後に日本株再購入」
---
クロード。
---
「犯罪では?」
---
担当者。
---
「合法です」
---
レオン。
---
「未来だからね」
---
利益
---
担当者。
---
「総利益」
---
「四千八百億円です」
---
沈黙。
---
クロード。
---
「頭がおかしい」
---
レオン。
---
「ありがとう」
---
一方
東都。
---
鳩山。
ニュースを見る。
---
「なんだこれ」
---
機島。
---
「は?」
---
画面。
---
《個人投資家レオン、過去最高益更新》
---
海北。
---
「誰だこいつ」
---
明。
---
「また時任か」
---
帝央
---
安間。
報告書を渡す。
---
「今回最大利益獲得者です」
---
三郎。
---
「ほう」
---
資料。
---
時任レオン。
---
利益。
四千八百億。
---
三郎。
数秒沈黙。
---
そして。
---
「ははははは!!」
---
会議室。
凍る。
---
雷堂。
---
「社長笑ったぞ」
---
風見。
---
「珍しいね」
---
数日後
---
東京。
ホテル。
---
レオン。
---
明。
---
三郎。
---
三人。
初対面。
---
沈黙。
---
レオン。
笑う。
---
「ありがとう」
---
明。
---
「何が」
---
レオン。
---
「おかげで儲かった」
---
明。
---
「帰れ」
---
三郎。
---
「正しい」
---
レオン。
---
「酷いな」
---
クロード。
---
「自業自得です」
---
少しして
---
レオン。
真面目な顔になる。
---
「でも」
---
明。
---
「?」
---
レオン。
窓の外を見る。
---
「次が来る」
---
三郎。
表情が変わる。
---
明。
黙る。
---
レオン。
---
「北海道より大きい」
---
「ずっと大きい」
---
クロード。
---
「見えたんですか」
---
レオン。
頷く。
---
「見えた」
---
静寂。
---
三郎。
立ち上がる。
---
「なら準備しよう」
---
明。
笑う。
---
「仕事が増えたな」
---
レオン。
ワインを飲む。
---
「利益も増える」
---
明。
---
「帰れ」
---
三郎。
---
「正しい」
---
レオン。
---
「酷いなぁ」
---
窓の外。
東京。
夜景。
---
企業は戦う。
---
利益のために。
---
国のために。
---
仲間のために。
---
そして。
未来のために。
---
企業戦士
北海道編・完
《第一部 完》
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
次回は北海道編エピローグとなる第76話。 その後はスピンオフや第二部に向けて物語を進めていく予定です。
引き続き『企業戦士』をよろしくお願いいたします。




