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企業戦士戦線(コーポレート・ウォーフェア)  作者: 凡夫 成


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74/109

第74話 企業戦士、光より先に。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


北海道。


最終決戦。


吹雪は止み。


空には極光だけが残っていた。


アレクセイ・ルクス。


《極光》


ルスカ北洋企業群総帥。


対するは。


東都。


時任明。


帝央。


時任三郎。


北海道。


二人の時任が並ぶ。


アレクセイ。


静かに笑う。


「面白い」


三郎。


前へ出る。


明。


一歩下がる。


三郎。


「援護しろ」


明。


「命令ですか」


三郎。


「助言だ」


明。


少し笑う。


「了解」


開戦。


アレクセイ。


極光。


発射。


光。


北海道を貫く。


だが。


三郎。


消える。


最短経路。


結果だけが存在する。


次の瞬間。


アレクセイの背後。


拳。


ドォォォォォ!!


直撃。


北海道。


静まり返る。


海北。


「入った……」


ルナ。


目を見開く。


「マジかよ」


アレクセイ。


吹き飛ぶ。


雪原を転がる。


そして。


血。


頬から一筋。


赤い血。


アレクセイ。


手で触れる。


血を見る。


沈黙。


人生で何度あっただろう。


いや。


ほとんど無かった。


アレクセイ。


小さく呟く。


「……当たった」


三郎。


静かに立つ。


「光は結果ではない」


アレクセイ。


立ち上がる。


極光。


放つ。


三郎。


避ける。


また殴る。


ドォォォォ!!


二発目。


アレクセイ。


後退。


三郎。


さらに接近。


最短経路。


結果。


結果。


結果。


光すら追い越す。


アレクセイ。


初めて焦る。


「馬鹿な」


明。


見ていた。


《時間減速》


発動。


理解する。


三郎は速いのではない。


結果へ辿り着く。


だから。


途中を飛ばしている。


アレクセイ。


歯を食いしばる。


「光では届かない……?」


初めて。


危機感。


企業を背負い。


ルスカを率い。


勝ち続けた男。


その心に。


恐怖が生まれる。


三郎。


拳を構える。


「終わりだ」


踏み込む。


アレクセイ。


極光。


最大出力。


だが。


届かない。


その瞬間。


アレクセイ。


何かに気付く。


光。


秒速三十万キロ。


世界最速。


だが。


時間には勝てない。


なら。


超えればいい。


アレクセイ。


笑った。


「そうか」


北海道。


光り始める。


空。


海。


雪。


全てが発光する。


時任明。


顔色が変わる。


「まずい」


三郎。


初めて目を細める。


アレクセイ。


笑う。


「光が足りなかったのか」


極光。


暴走。


進化。


覚醒。


北海道全域。


白く染まる。


アレクセイ。


両腕を広げる。


「光より先へ」


その瞬間。


世界が揺れた。


《光輝回帰》


発動。


一秒。


一秒だけ。


時間が戻る。


三郎の拳。


当たる。


はずだった。


だが。


消える。


無かったことになる。


海北。


「なっ!?」


岡田。


「今のは……」


安間。


静かに答える。


「時間です」


アレクセイ。


笑う。


「一秒」


「それだけあれば十分だ」


明。


歯を食いしばる。


「戦闘中に能力進化……」


アレクセイ。


前を見る。


「人は追い詰められると進化する」


三郎。


少し笑った。


「面白い」


初めて。


三郎の声に楽しさが混じる。


企業戦争開始以来。


初めての相手。


結果を消す男。


明。


アレクセイを見る。


三郎を見る。


そして。


理解する。


これは。


自分の戦いでもある。


三郎。


前を見る。


「援護しろ」


明。


頷く。


「了解」


北海道。


吹雪。


光。


時間。


そして。


二人の時任。


対するは。


光より先へ辿り着いた男。


企業戦争。


北海道決戦。


誰も見たことのない領域へ。


戦いは進み始めていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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