第73話 企業戦士、総帥。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
北海道。
光戦線。
アレクセイ・ルクス。
《極光》
なおも健在。
対する日本側。
限界が近かった。
雷堂ジン。
全身火傷。
膝をつく。
それでも笑う。
「ちくしょう……」
「速すぎんだろ」
アレクセイ。
指を向ける。
光。
ドォォォォ!!
雷堂。
吹き飛ぶ。
戦闘不能。
水瀬アオイ。
巨大水幕展開。
乱反射。
極光を封じる。
だが。
アレクセイ。
静かに言う。
「良い能力だ」
次の瞬間。
レーザー。
水を貫通。
ドォォォォ!!
水瀬。
吹き飛ぶ。
倒れる。
意識が遠のく。
最後に思い浮かぶのは。
ルナの顔。
水瀬。
小さく笑う。
「怒られるな……」
戦闘不能。
続いて。
風見カエデ。
前へ出る。
《風神》
全開。
暴風。
吹雪。
気流。
全てを支配する。
風見。
笑う。
「風は自由だ」
アレクセイ。
「そうか」
光。
閃く。
風見。
避ける。
さらに避ける。
さらに避ける。
だが。
三発目。
肩を貫く。
風見。
膝をつく。
それでも笑う。
「だから」
一拍。
「捕まらないよ」
風に溶けるように後退。
戦闘不能。
そして。
ミツキ。
植物の鎧。
《ドライアドアーマー》
再起動。
巨大樹木。
巨大蔦。
毒。
全部使う。
アレクセイ。
全て切断。
突破。
ドォォォォ!!
ミツキ。
吹き飛ぶ。
時任。
「ミツキ!」
ミツキ。
血を吐きながら笑う。
「後は任せた」
戦闘不能。
そして。
北海道。
静寂。
立っているのは。
二人だけ。
時任明。
アレクセイ・ルクス。
アレクセイ。
笑う。
「ようやくか」
時任。
肩の傷を押さえる。
「長かったな」
《時間減速》
発動。
世界が遅くなる。
アレクセイ。
《極光》
最大出力。
光。
時間。
激突。
ドォォォォォォォ!!
北海道が揺れる。
その瞬間。
通信。
風見。
目を見開く。
「……社長?」
雷堂。
倒れたまま笑う。
「マジかよ」
水瀬。
薄く目を開く。
「帝央か……」
吹雪。
雪原。
ゆっくり歩いてくる男。
時任三郎。
帝央総帥。
アレクセイ。
初めて表情が変わる。
「貴様か」
時任三郎。
静かに前を見る。
「少し遅れた」
風見。
苦笑する。
「遅いですよ社長」
雷堂。
「今さらかよ」
水瀬。
「帝央はいつも遅い」
三郎。
「生きているなら問題ない」
水瀬。
「ブラック企業だな……」
三郎。
無視。
そのまま前へ出る。
時任明。
三郎を見る。
そして言う。
「帝央の社長が何しに来た」
三郎。
即答。
「北海道を守りに来た」
時任。
「東都の仕事だ」
三郎。
「日本の仕事だ」
静寂。
アレクセイ。
少し笑う。
「企業の垣根を越えるか」
三郎。
「利益になるのでな」
時任。
「嘘つけ」
三郎。
わずかに口元が上がる。
「そうかもしれん」
北海道。
吹雪。
光。
そして。
二人の時任。
東都の時任明。
帝央の時任三郎。
アレクセイ。
初めて本気で構える。
「面白い」
雪が舞う。
光が集まる。
時が歪む。
企業戦争。
北海道決戦。
ついに。
最終局面へ突入する。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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