第72話 企業戦士、現場。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
北海道。
二つの戦場。
光戦線。
氷戦線。
勝敗を決める戦いが続いていた。
――――――――――
光戦線。
アレクセイ・ルクス。
《極光》
対する。
時任明。
ミツキ。
水瀬アオイ。
雷堂ジン。
日本側優勢。
そう見えていた。
ミツキ。
《森界創造》
全開。
巨大樹木。
巨大蔦。
ドライアド軍団。
北海道を森へ変える。
アレクセイ。
光を放つ。
樹木が消える。
だが。
次の瞬間には再生。
ミツキ。
笑う。
「植物の生命力なめんな」
アレクセイ。
少し笑う。
「素晴らしい」
だが。
その目は笑っていない。
時任。
嫌な予感。
《時間減速》
発動。
勝ち筋を探す。
しかし。
見えない。
その瞬間。
アレクセイ。
消える。
ミツキ。
「え?」
ドォォォォォ!!
光。
肩を貫通。
ミツキ。
吹き飛ぶ。
樹木へ激突。
時任。
「ミツキ!!」
水瀬。
「クソッ!」
雷堂。
雷撃。
連射。
だが。
アレクセイ。
避ける。
笑う。
「まず一人」
戦況。
少しずつ。
少しずつ。
光のペースへ変わっていく。
――――――――――
氷戦線。
イヴァン。
《氷帝装》
全開。
岡田。
海北。
ルナ。
三人。
総攻撃。
海北。
《海圧》
発動。
圧力一点集中。
氷帝装。
軋む。
ルナ。
《地盤支配》
発動。
巨大な土の腕。
拘束。
岡田。
拳。
叩き込む。
ドォォォォ!!
だが。
砕けない。
イヴァン。
無表情。
氷拳。
ドォォォォ!!
海北。
吹き飛ぶ。
吐血。
ルナ。
氷柱直撃。
転倒。
戦闘不能。
岡田。
一人。
残る。
息を切らす。
「化け物かよ」
イヴァン。
静かに答える。
「終わりだ」
その時。
吹雪の向こう。
足音。
岡田。
振り向く。
「お前……」
安間司。
重傷。
顔色も悪い。
それでも。
歩いてくる。
岡田。
笑う。
「寝てろ」
安間。
「あなた一人では勝てません」
岡田。
「知ってる」
安間。
少し笑う。
「なら話は早い」
二人。
並ぶ。
帝央常務。
東都の現場最強。
再び共闘。
――――――――――
最後の作戦。
時任。
通信。
「海北!」
海北。
血を吐きながら笑う。
「まだやれる」
時任。
「ルナ!」
ルナ。
倒れながら親指を立てる。
「一発だけだ」
安間。
《防衛領域》
収束。
広範囲防御ではない。
一点集中。
イヴァン。
わずかに動きが止まる。
海北。
最後の《海圧》。
ルナ。
最後の拘束。
土。
海圧。
防衛領域。
全て。
一点。
氷帝装の左胸へ。
時任。
叫ぶ。
「そこだ!!」
岡田。
突撃。
全力。
イヴァン。
迎撃。
氷刃。
振り下ろす。
ドォォォォォ!!
岡田の右腕。
凍結。
亀裂。
砕ける。
海北。
絶叫。
「岡田ァァ!!」
ルナ。
歯を食いしばる。
だが。
岡田。
笑う。
「現場なめんな」
左拳。
振りかぶる。
そして。
叩き込む。
ドォォォォォォォォォン!!
直撃。
氷帝装。
崩壊。
氷。
砕ける。
雪。
吹き飛ぶ。
イヴァン。
初めて。
膝をつく。
岡田。
肩で息をする。
イヴァン。
岡田を見る。
しばらく沈黙。
そして。
小さく呟く。
「強い」
岡田。
血だらけで笑う。
「だろ?」
イヴァン。
静かに倒れる。
《氷帝装》
消滅。
北海道。
氷結停止。
日本側。
歓声。
海北。
拳を上げる。
ルナ。
倒れたまま笑う。
安間。
目を閉じる。
そして。
岡田。
空を見上げる。
「勝ったぞ」
――――――――――
だが。
光戦線。
アレクセイ。
まだ立っている。
ミツキ重傷。
水瀬消耗。
雷堂消耗。
時任。
通信を受ける。
海北。
『勝ったぞ!!』
時任。
小さく笑う。
「そうか」
だが。
視線の先。
アレクセイ。
無傷。
アレクセイ。
笑う。
「良い仲間だ」
時任。
目を細める。
そして。
静かに答える。
「だろ?」
北海道。
吹雪は止み始めた。
だが。
最強の光は。
まだ消えていなかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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