第71話 企業戦士、分断。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
北海道。
北海龍巻。
暴風。
雷。
雪。
海。
氷。
全てを巻き込んだ巨大竜巻。
日本側最大の切り札。
その中心で。
アレクセイ。
イヴァン。
ルスカ最強の二人が飲み込まれる。
時任明。
吹雪の中。
静かに見ていた。
《時間減速》
発動。
世界が遅くなる。
風。
地形。
敵。
味方。
全てを確認する。
そして。
勝ち筋を見つけた。
時任。
小さく笑う。
「分かれた」
北海龍巻。
ルスカ最強戦力。
完全分断成功。
日本側。
反撃開始。
その頃。
光戦線。
アレクセイ・ルクス。
《極光》
対する。
時任明。
ミツキ。
水瀬アオイ。
雷堂ジン。
四対一。
アレクセイ。
周囲を見る。
植物。
水。
雷。
時間。
そして少し笑う。
「面倒な」
ミツキ。
《森界創造》
再展開。
巨大樹木。
巨大蔦。
再び戦場を覆う。
水瀬。
巨大水幕展開。
光。
乱反射。
アレクセイ。
初めて。
移動速度が落ちる。
雷堂。
「見えた!」
雷撃。
ドォォォォ!!
直撃。
アレクセイ。
後退。
時任。
即座に指示。
「右」
「三秒後」
「そこだ」
雷堂。
笑う。
「了解!」
追撃。
ミツキ。
蔦で拘束。
アレクセイ。
レーザーで切断。
だが。
毒棘。
再び命中。
アレクセイ。
眉をひそめる。
ミツキ。
「植物なめんな」
少しずつ。
少しずつ。
光が追い詰められていく。
その頃。
氷戦線。
吹雪。
消滅。
海北。
目を細める。
「来るぞ」
ルナ。
拳を鳴らす。
岡田。
笑う。
「やっと殴れるな」
イヴァン。
《永久凍土》
解除。
北海道全域を覆っていた吹雪が消える。
代わりに。
氷。
集まる。
腕。
胸。
脚。
全身。
白銀の鎧形成。
《氷帝装》
完成。
海北。
思わず笑う。
「そう来たか」
ルナ。
「面白ぇ」
岡田。
「気が合うな」
イヴァン。
静かに構える。
北海道を凍らせる王。
今度は。
戦士として立つ。
ドォォォォォン!!
岡田。
突撃。
拳。
直撃。
しかし。
氷帝装。
砕けない。
岡田。
「硬ぇ!」
イヴァン。
反撃。
氷拳。
ドォォォォ!!
岡田。
吹き飛ぶ。
海北。
《海圧》
発動。
圧力集中。
氷帝装。
軋む。
ルナ。
《地盤支配》
発動。
巨大な土の腕。
イヴァン拘束。
しかし。
土ごと凍る。
ルナ。
「反則だろ」
イヴァン。
無表情。
「弱い」
海北。
笑う。
「言うじゃねぇか」
激突。
さらに激化。
その頃。
後方。
風見カエデ。
一人。
空を見ていた。
雷堂から通信。
『風見!来ないのか?』
風見。
少し笑う。
「まだだよ」
『何がだ?』
風見。
空を見る。
風を読む。
誰よりも。
風を知る企業戦士。
「まだ終わってない」
『だから何が』
風見。
静かに呟く。
「アイツはまた凍らせる」
雷堂。
黙る。
風見。
長い髪を風に流しながら。
静かに戦場を見ていた。
男なのか。
女なのか。
誰も知らない。
本人すら気にしていない。
ただ。
風だけを見ていた。
そして。
光戦線。
アレクセイ。
雷。
植物。
毒。
水。
時間。
四重包囲。
完全劣勢。
だが。
アレクセイ。
笑う。
「なるほど」
一拍。
「これが日本か」
時任。
目を細める。
勝ち筋。
まだ見えない。
そして。
遠く。
ヨーロッパ。
高層ビル。
時任レオン。
窓際。
ワイングラス。
モニターには北海道。
クロード。
「どう見ます?」
レオン。
静かに戦場を見る。
そして。
少し笑った。
「まだ買いだ」
クロード。
笑う。
「ギャンブルですね」
レオン。
首を振る。
「未来だ」
北海道。
企業。
国家。
戦争。
そして。
北方防衛戦。
最終局面が。
静かに近づいていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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