第70話 企業戦士、北海龍巻。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
北海道。
吹雪。
絶望。
炎城レオ。
戦闘不能。
天城空。
戦闘不能。
日本側最大火力。
消滅。
その結果。
イヴァン。
《永久凍土》
完全解放。
北海道全域。
気温急降下。
港。
道路。
森林。
海。
全てが凍り始める。
海北。
顔色が変わる。
「このままじゃ終わるぞ……」
ミツキの森。
凍結。
ドライアド。
凍結。
トライアドゴーレム。
凍結。
雷堂。
「冗談だろ……」
風見。
吹雪を見ていた。
そして。
気付く。
「待て」
時任。
振り向く。
風見。
空を見る。
「これ……」
「使える」
時任。
一瞬で理解する。
《時間減速》
発動。
世界が遅くなる。
吹雪。
海流。
気圧。
地形。
全部見える。
そして。
勝ち筋発見。
時任。
笑う。
「あるな」
海北。
「何がだ」
時任。
「逆転だ」
その瞬間。
通信。
時任。
「風見」
風見。
「やるよ」
時任。
「ルナ」
ルナ。
「任せろ」
時任。
「雷堂」
雷堂。
笑う。
「面白くなってきた」
時任。
「アオイ」
水瀬。
「また俺か」
時任。
「もっと冷やせ」
水瀬。
「は?」
時任。
「敵の能力を利用する」
水瀬。
数秒沈黙。
そして。
笑う。
「なるほど」
作戦開始。
風見。
《風神》
最大展開。
暴風。
北海道全域を駆け巡る。
ルナ。
《地盤支配》
発動。
大地隆起。
巨大土壁。
巨大渓谷。
空気の流れを強制変更。
雷堂。
《雷神》
全開。
落雷。
連続発生。
上昇気流。
発生。
海北。
目を見開く。
「お前ら何やる気だ……」
時任。
静かに言う。
「天変地異」
その瞬間。
北海道。
海。
雪。
氷。
雷。
風。
全部が混ざる。
ゴォォォォォォォ!!
巨大竜巻。
発生。
北海道史上最大。
いや。
企業戦士史上最大。
白銀の龍。
《北海龍巻》
誕生。
ルスカ兵団。
騒然。
「なんだこれは!?」
「退避!!」
「間に合わない!!」
ボリス。
《統率》
発動。
だが。
兵団ごと巻き上げられる。
グラード。
戦車。
装甲車。
全部吹き飛ぶ。
雷堂。
大笑い。
「最高だな!!」
ミツキ。
呆れる。
「馬鹿しかいないの?」
ルナ。
「今さらだろ」
竜巻。
暴走。
そして。
ルスカ最強。
アレクセイ。
イヴァン。
二人を飲み込む。
アレクセイ。
光。
放つ。
だが。
乱反射。
制御不能。
イヴァン。
氷。
放つ。
だが。
竜巻に吸われる。
初めて。
ルスカ最強の二人が崩れる。
海北。
拳を握る。
「いける……!」
日本側。
歓声。
だが。
時任だけは笑わない。
時任。
竜巻を見る。
その中心。
何かいる。
そして。
次の瞬間。
アレクセイの声。
聞こえる。
「見事だ」
静かな声。
それなのに。
全員に聞こえた。
竜巻の中心。
光。
膨張。
海北。
顔色が変わる。
「おい……」
時任。
小さく呟く。
「まずい」
竜巻。
内側から光る。
アレクセイ。
笑っていた。
「だから日本企業は面白い」
その隣。
イヴァン。
静かに立つ。
二人とも。
まだ倒れていない。
むしろ。
笑っていた。
時任。
苦笑する。
「だろうな」
日本側が作り出した。
最大の切り札。
北海龍巻。
それすら。
まだ決定打ではなかった。
北海道。
吹雪。
光。
氷。
企業。
国家。
そして。
怪物たち。
本当の戦いは。
まだ始まったばかりだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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