第67話 企業戦士、光。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
北海道。
北方防衛線。
吹雪。
雪原。
だが。
戦況は変わっていた。
ルスカ補給基地壊滅。
回復ネットワーク停止。
兵器支援停止。
補給停止。
その影響は大きかった。
雷堂ジン。
雷撃。
ドォォォォ!!
ルスカ兵団。
吹き飛ぶ。
「やっと減るようになったな!」
風見カエデ。
風で敵陣を崩しながら笑う。
「鳩山達のおかげだね」
ルナ。
土槍を叩き込む。
「帰ったら奢るか」
水瀬アオイ。
思わず振り返る。
「珍しいな」
ルナ。
ニヤリ。
「借りは返す主義だ」
水瀬。
少しだけ笑った。
その頃。
北海道上空。
炎。
氷。
激突。
炎城レオ。
《紅蓮爆燃》
全開。
イヴァン。
《永久凍土》
全開。
炎。
氷。
互角。
いや。
炎城が押し返していた。
炎城。
「てめぇは俺が止める」
イヴァン。
「火は消える」
炎城。
「だから、消してみろ」
ドォォォォォン!!
空が割れる。
北海道の空。
炎と吹雪で二分される。
その頃。
別戦線。
安間司。
岡田。
二人が前進していた。
安間。
《防衛領域》
展開。
敵兵団。
前進不能。
岡田。
《超回復》
《超強化》
発動。
拳。
一撃。
ドゴォォォォ!!
ルスカ兵団。
まとめて吹き飛ぶ。
海北。
笑う。
「勝てるぞ!!」
日本側。
士気上昇。
ルスカ側。
後退。
その時だった。
吹雪。
止まる。
風。
消える。
雪。
落ちない。
風見。
違和感を覚える。
「……?」
安間。
初めて表情を変えた。
「来ます」
空。
光。
一本の閃光。
北の空から。
北海道全土を貫く。
ドォォォォォン!!
誰も見えなかった。
次の瞬間。
安間の前。
男が立っていた。
白銀のコート。
白銀の瞳。
アレクセイ・ルクス。
ルスカ北洋企業群総帥。
《極光》
北海道全域が静まる。
アレクセイ。
周囲を見る。
そして。
空を見上げる。
そこには。
鳥化した羽鳥。
索敵中。
アレクセイ。
一言。
「邪魔だ」
光。
ピシュッ。
一瞬。
羽根が舞う。
羽鳥。
目を見開く。
「え……」
次の瞬間。
ドォォォォォ!!
空から墜落。
ミツキ。
「羽鳥!!」
鳥羽。
雪原へ落下。
索敵網消滅。
日本側の目が潰される。
風見。
歯を食いしばる。
「索敵が……!」
アレクセイ。
興味も示さない。
ただ。
合理的に潰した。
そのまま。
安間を見る。
安間。
《防衛領域》
最大展開。
空間固定。
侵入不可。
だが。
アレクセイ。
消える。
安間。
「!?」
光。
空間を迂回。
初めて。
防衛領域突破。
岡田。
飛び出す。
「速ぇな!!」
拳。
振り抜く。
しかし。
アレクセイ。
指を向ける。
光。
レーザー。
ドォォォォォ!!
岡田。
胸部貫通。
吹き飛ぶ。
海北。
絶句。
鳥羽。
担架の上。
「岡田さん!!」
ルナ。
顔色を変える。
だが。
岡田。
立つ。
血だらけ。
胸に穴。
それでも。
肉が再生する。
骨が繋がる。
岡田。
血を吐く。
「痛ぇじゃねぇか」
アレクセイ。
初めて興味を示した。
「不死か」
岡田。
笑う。
「ただの現場だ」
その時。
安間。
前へ出る。
岡田。
横に立つ。
安間。
「無茶をしますね」
岡田。
「お前ほどじゃねぇよ」
安間。
珍しく笑う。
「光栄です」
二人。
並ぶ。
帝央最強防衛。
東都最強現場。
アレクセイ。
静かに構える。
《極光》
最大出力。
安間。
《防衛領域》
最大展開。
北海道。
大地が震える。
その頃。
五稜郭。
医療テント。
ミツキ。
通信を握る。
「まずい……」
「このままじゃ……」
その時。
後ろから声。
「誰がだ」
振り返る。
そこに立っていた。
時任明。
肩には包帯。
傷は残る。
完全回復ではない。
だが。
目だけは戻っていた。
鳥羽。
重傷。
岡田。
重傷。
鷹名。
重傷。
安間。
苦戦。
時任。
静かに戦場を見る。
能力発動。
《時間減速》
世界が遅くなる。
勝ち筋を探す。
ミツキ。
少し笑う。
「状況は最悪」
時任。
前を見る。
そして。
小さく笑った。
「なら」
一拍。
「いつも通りだ」
北海道。
吹雪。
光。
そして。
企業戦争。
ついに。
東都のエースが戦場へ戻ってきた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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