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企業戦士戦線(コーポレート・ウォーフェア)  作者: 凡夫 成


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66/71

第66話 企業戦士、最適解。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


北海道。


ルスカ補給基地。


地下施設。


吹雪の音も届かない。


巨大サーバー群。


補給管理。


兵器制御。


回復ネットワーク。


ルスカ兵団の心臓部。


その内部。


鳩山。


機島。


侵入成功。


鳩山。


「思ったより奥だな」


機島。


「静かすぎます」


その瞬間。


緑色の霧。


通路を埋め尽くした。


機島。


「下がって!!」


遅い。


鳩山。


吸い込む。


咳。


血。


「がっ……!!」


通路奥。


男。


黒い防護服。


緑色の瞳。


ルスカ特殊企業戦士。


ニコライ。


《生体汚染》


細菌。


毒素。


放射線。


生命そのものを侵す能力。


ニコライ。


笑う。


「歓迎する」


鳩山。


拳を握る。


「嫌な能力だな」


突撃。


殴る。


だが。


近付くほど侵される。


肺。


血管。


筋肉。


全てが悲鳴を上げる。


ニコライ。


「近付くほど死ぬ」


鳩山。


血を吐きながら笑う。


「性格悪ぃな」


後方。


機島。


《トランスフォーム》


発動。


全身機械化。


ドローン展開。


監視カメラ掌握。


基地マップ解析。


遠隔砲台起動。


支援開始。


だが。


ニコライの汚染が広がる。


ドローン落下。


砲台停止。


機島。


「まずい……!」


鳩山。


膝をつく。


呼吸できない。


視界が霞む。


ニコライ。


ゆっくり歩いてくる。


「終わりだ」


その瞬間。


ドォォォォォン!!


地下施設の壁。


吹き飛ぶ。


吹雪。


雪。


煙。


現れた男。


東都社長。


鷹名恒一。


鳩山。


「社長……」


鷹名。


静かに周囲を見る。


ニコライ。


サーバー。


換気設備。


ドローン。


鳩山。


機島。


全てを見る。


能力発動。


《最適解》


世界が止まる。


勝利への道筋だけが見える。


そして。


答えが出る。


世界が動き出す。


鷹名。


「機島」


機島。


「はい!」


鷹名。


「右上七番換気口」


「十八秒後に閉鎖」


機島。


「え?」


鷹名。


「いいからやれ」


機島。


即行動。


鷹名。


「鳩山」


鳩山。


「なんだ……」


鷹名。


「三歩下がれ」


鳩山。


「は?」


鷹名。


「今だ」


反射的に下がる。


次の瞬間。


緑色の弾丸。


その場所を貫通。


鳩山。


「うおっ!?」


鷹名。


前へ出る。


「機島」


「ドローン二番」


「照明を落とせ」


機島。


即実行。


バチン!!


地下施設暗転。


ニコライ。


「!?」


鷹名。


最短距離で接近。


迷いがない。


ニコライ。


汚染霧。


展開。


だが。


鷹名は止まらない。


拳。


ドゴォォォォォ!!


ニコライ。


吹き飛ぶ。


壁激突。


さらに。


鷹名。


「今だ」


機島。


待っていた。


回線接続。


補給システム侵入。


回復ネットワーク停止。


兵器制御停止。


サーバー破壊開始。


警報。


基地中に響く。


《補給システム停止》


《医療支援停止》


《兵器制御停止》


ルスカ前線。


その瞬間。


兵団の動きが鈍る。


雷堂。


「あ?」


風見。


通信を見る。


「やったな」


海北。


笑う。


「東都か」


だが。


地下施設。


勝利の代償。


鷹名。


咳。


血。


床に落ちる。


機島。


顔色が変わる。


「社長!!」


鳩山。


這いながら近付く。


「馬鹿じゃねぇの……」


鷹名。


苦笑する。


「最適解だった」


鳩山。


「本人が犠牲になるのがかよ」


鷹名。


静かに立ち上がる。


「社員二人を生かして」


「基地を落として」


「前線を救う」


一拍。


「一番安かった」


機島。


言葉を失う。


鷹名。


また咳き込む。


肺。


侵されていた。


それでも。


前を見る。


「帰るぞ」


その頃。


帝央本陣。


時任三郎。


報告書を見る。


ルスカ補給基地壊滅。


鷹名重症。


沈黙。


そして。


小さく笑う。


「相変わらず遠回りだな」


だが。


その表情はどこか柔らかい。


「……嫌いじゃない」


北海道。


吹雪。


企業。


国家。


戦争。


そして。


社長たち。


それぞれの信念が。


北の大地でぶつかり始めていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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