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企業戦士戦線(コーポレート・ウォーフェア)  作者: 凡夫 成


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60/71

第60話 企業戦士、北方上陸。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


ルスカ北洋企業群。


極東統括本部。


雪。


氷。


灰色の空。


巨大な会議室。


壁一面。


北方海域。


日本海。


北海道。


航路。


資源ライン。


すべてが映し出されていた。


そして——


株価。


《ルスカ北洋企業群》


31,800円


静寂。


ルスカ幹部たち。


誰も喋らない。


別モニター。


《帝央HD》


18,460円


《東都HD》


10,210円


合計。


28,670円。


それでも——


届かない。


ルスカの方が上。


圧倒的資本。


国家級企業。


その中央。


アレクセイ・ルクス。


《極光》


光を操る男。


静かに北海道を見る。


そして——


口を開く。


「日本は弱い」


低い声。


だが。


誰も反論しない。


イヴァン。


《永久凍土》


氷を操る企業戦士。


「人口減少」


「資源不足」


「物流依存」


「防衛分散」


淡々と並べる。


グラード。


金属義手を鳴らす。


「だが技術はある」


ボリス。


「市場も大きい」


アレクセイ。


静かに頷く。


「だから価値がある」


モニター。


北海道。


港湾。


エネルギー基地。


北方航路。


漁業。


海底資源。


ルスカ幹部。


「北海道を押さえれば」


「北方物流を支配できる」


「日本市場の首を掴める」


さらに。


別モニター。


帝央。


東都。


株価。


港湾情報。


アフリカ戦線。


海外ファンド戦。


全部解析済み。


ボリス。


「帝央」


「危険」


グラード。


「東都」


「現場能力が高い」


イヴァン。


「日本企業戦士は感情で動く」


少し侮蔑。


だが。


アレクセイだけは違った。


静かに。


時任明の資料を見る。


「……時任」


そして。


時任三郎。


安間司。


帝央六部長。


東都秘書室。


全部見ている。


アレクセイ。


「日本企業は弱い」


一拍。


「だが、日本企業戦士は強い」


空気が変わる。


アレクセイ。


北海道を見る。


「だから——」


光。


雪。


「先に奪う」


その瞬間。


巨大モニター。


《北方先行上陸作戦》


作戦開始。


ルスカ企業兵団。


一斉起動。


輸送艦。


砕氷船。


戦闘ヘリ。


ドローン。


全部動き出す。


グラード。


笑う。


「久々の大型案件だ」


ボリス。


「兵団、出撃準備完了」


イヴァン。


窓の外を見る。


吹雪。


「北はルスカの海だ」


その時。


部屋奥。


一人の男。


狙撃銃を整備している。


アフリカ戦線で現れた狙撃手。


静かに笑う。


「今度は雪か」


アレクセイ。


振り返らない。


「撃てますか」


狙撃手。


「風次第だ」


雪。


吹雪。


静寂。


そして——


アレクセイ。


ゆっくり立ち上がる。


《極光》


周囲空間が白く染まる。


「北海道へ上陸する」


誰も驚かない。


当然のように。


ルスカ幹部たち。


立ち上がる。


北方海域。


巨大船団。


出港。


ゴォォォ……


砕氷船。


雪を割る。


巨大輸送艦。


ヘリ。


兵団。


企業国家ルスカ。


その全戦力が、


日本へ向かい始めていた。


ナレーション。


企業は国を越える。


だが。


国もまた、


企業を利用する。


北の海。


北海道。


そこは今、


国家級企業戦争の最前線へ変わろうとしていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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