第59話 企業戦士、北方会談。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
新潟。
日本海。
東海港湾建設。
港。
空気が重かった。
海北。
双眼鏡を下ろす。
遠く。
巨大船団。
灰色の船体。
ルスカ船籍。
海北。
「増えたな……」
その横。
時任 明。
ミツキ。
鳥羽ユウト。
鳥羽。
「あれ全部……?」
海北。
「ああ」
「ルスカ北洋企業群だ」
巨大タンカー。
資源輸送船。
砕氷船。
そして——
護衛船。
時任。
目を細める。
「企業船団って感じじゃねぇな」
海北。
酒も煙草も無し。
珍しく真顔。
「あいつらは国家と企業の境界がねぇ」
「国そのものだ」
その時。
港へ高級車。
黒塗り。
帝央。
降りてくる。
最初に。
風見カエデ。
「寒っ」
雷堂ジン。
「北ってマジ嫌い」
水瀬アオイ。
港を見る。
「へぇ〜、いい港」
そして——
土岐ルナ。
港を見た瞬間。
空気が変わる。
「……いい地盤してんじゃん」
海北。
ニヤッと笑う。
「分かるか」
ルナ。
「そりゃ土木屋だからな」
最後。
時任三郎。
帝央社長。
そして——
安間司。
帝央常務。
港湾空気が張り詰める。
東海港湾社員たち。
ざわつく。
「あれが帝央……」
「六部長……」
「安間常務……」
鳥羽、小声。
「なんかラスボス集団来た……」
ミツキ。
「まぁだいたい合ってる」
東都側。
鷹名 恒一も到着。
東都。
帝央。
東海港湾。
三社共同会議。
会議室。
巨大モニター。
北方海域。
ルスカ企業群。
航路。
資源ライン。
全部映る。
海北。
「最近、ルスカが北方航路へ圧力をかけ始めた」
風見。
「物流支配か」
雷堂。
「面倒くせぇ」
水瀬。
「でも海止められたら、日本かなり痛いよ?」
鷹名。
静かに資料を見る。
「東都単独では厳しい」
その瞬間。
会議室。
少し空気変わる。
帝央側。
笑う。
炎城レオ。
「つまり協力しろって?」
鷹名。
「必要ならな」
ルナ。
ニヤッと笑う。
「東都が頭下げるとか珍し」
時任。
「感じ悪ぃな帝央」
雷堂。
「実際そうだろ?」
空気悪化。
鳥羽。
胃が痛そう。
海北。
突然笑う。
「ははは!!」
全員見る。
海北。
豪快に笑う。
「いいじゃねぇか」
「若ぇ会社同士って感じだ」
三郎。
静かに海を見る。
「……ルスカは強い」
一同、静まる。
三郎。
「日本企業同士で潰し合ってる場合ではない」
安間。
静かに続ける。
「北方物流が止まれば、日本市場にも影響します」
真面目な空気。
だが。
炎城。
ニヤッと笑う。
「共闘ねぇ……」
ルナ。
時任を見る。
「ま、現場はお前らとやる方が面白そうだけどな」
時任。
少し笑う。
「そりゃどうも」
その時。
鳥羽。
空を見る。
「……来る」
一同。
外へ。
港。
空。
巨大影。
ルスカの大型輸送ヘリ。
低空飛行。
港湾社員たち。
ざわつく。
風。
雪。
そして——
ヘリ側面。
紋章。
《ルスカ北洋企業群》
三郎。
静かに見る。
「始まったな」
ナレーション。
海。
物流。
資源。
国家。
企業。
北の海で、
新たな企業戦争が始まろうとしていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
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今後ともよろしくお願いします。




