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第10話 企業戦士、秘書室を立ち上げる。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


朝。


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東都建材、本社。


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自動ドアが開く。


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時任明。


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いつもより、少しだけ早い。


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すでに席には——


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中田祥子。


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机の上。


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コーヒーが二つ。


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時任は何も言わず座る。


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中田も何も言わない。


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静かな時間。


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そのとき。


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ヒールの音。


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神楽坂綾。


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一瞬、二人を見る。


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小さく笑う。


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「……やることやってんじゃん」


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時任

「……何がだ」


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綾は肩をすくめる。


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「安心したわ」


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「ちゃんと“人間”やってるみたいで」


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中田

「……仕事です」


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「はいはい」


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そのまま通り過ぎる。


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空気が、少しだけ変わる。


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場面転換。


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会議室。


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鷹名が立っている。


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「秘書室を設立する」


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ざわめき。


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「今後、東都は“情報戦”の比重が上がる」


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「その中枢だ」


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視線が集まる。


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「初代室長は——」


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一拍。


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「中田祥子」


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沈黙。


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中田は、ただ頷く。


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「メンバーは選定済みだ」


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ドアが開く。


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一人目。


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メガネ。


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髪をまとめた女性。


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「桐生アヤです」


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無機質な声。


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「本日より配属となります」


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ミツキが小さく笑う。


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「その顔、久しぶりね」


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アヤは一瞬だけ目を向ける。


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「……業務中ですので」


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短く返す。


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二人目。


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「吉原あさみでーす♡」


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軽い声。


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三人目。


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「南野里帆です」


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静かな微笑み。


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続けて——


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黒沢ユウ。


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白石ナナ。


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全員が並ぶ。


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鷹名が言う。


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「ここが“頭脳”になる」


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「現場を支える」


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「そして——」


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「判断を間違えるな」


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意味深な一言。


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中田が前に出る。


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「秘書室として」


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「全てを整えます」


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短く。


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アヤがそれを見る。


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(……やっぱり)


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(完成されてる)


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目を伏せる。


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場面転換。


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夕方。


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オフィスの照明が少し落ちる。


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アヤがメガネを外す。


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髪を下ろす。


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空気が変わる。


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別人。


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そのまま外へ。


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裏路地。


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男が一人、立っている。


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「……遅い」


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アヤが言う。


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男がニヤつく。


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「秘書って大変だな」


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一歩、踏み込む。


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その瞬間。


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ドンッ!!


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男の体が壁に叩きつけられる。


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「……で?」


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「話、する気ある?」


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冷たい目。


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完全に戦闘モード。


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「オーバーワーク・ブースト」


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体が強化される。


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一瞬で制圧。


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静寂。


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アヤが小さく息を吐く。


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「……仕事外」


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小さく呟く。


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夜。


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本社。


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中田が一人、資料を見ている。


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そこにアヤが戻る。


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一瞬、視線が交わる。


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「……桐生アヤ」


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「はい」


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「期待しています」


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短い言葉。


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アヤは一瞬だけ止まる。


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「……了解しました」


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その声は、少しだけ硬い。


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その頃。


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上層階。


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鷹名が一人、立っている。


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街を見下ろす。


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「……準備は整った」


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小さく呟く。


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誰もいないはずの空間。


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だが——


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何かが、動いている。


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企業戦士たちは。


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新たな戦場へと進む。


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その中心にあるのは——


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“秘書室”。


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そして。


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まだ誰も知らない。


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その中核が——


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“消える”ことを。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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