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ネトゲの友人からは強襲型捕食魔導師と呼ばれていました。

魔法を使ってみようと思ったのです。

 魔法を使う、それだけを考える。

 そしてふと思いだす、俺魔法使うゲームとかで普通の魔法使いっぽいプレイした事無いじゃん! 

 テーブルトークなRPGでは魔法は撹乱か補助がメインで攻撃手段ではなかった、MMOでもそれは変わらず、ワンドとショートソードの2刀流で襲いかかる近接強襲魔導師だった、俺のプレイスタイルがそうだったと言うだけだが、それは魔法職じゃないとは良く言われたものだ。

 実現できるだろうか? うん、夢は広がる。


 この世界で最も初歩的な魔法のイメージ、【生活魔法】と呼ばれるこの世界の人でも使える魔法、ちょっと火をおこしたり水を出したりする魔法、それを試す事にする。

 魔法の基点、生活魔法では大抵指先から掌なのだが、俺の場合指先にすると枝の先に火が灯る事になる、それでは役に立たない、他の魔法でも基点は大事なのでこの際だし魔法の基点を決めて見る。

 と言っても特定位置ではなく魔法起動の陣を体内に生み出す感じ、この感覚さえ掴めれば何処からでも魔法を使えるだろう、そう、それぞれの魔手の先端からでも。



 普通の人型種が魔術を使う場合、不足分の魔力を補う為の魔石を手に持ち、まず自分の魔力を媒介として活性化させる、こうする事で自分の命令でこの魔石から魔法を使う、という準備が整う事になる。

 次に魔石の魔力を起動魔法陣と使用する魔法に応じた属性の魔力触媒を使って1つの魔法と言う形に整える、この時必要になるのがイメージを含めた【詠唱】とされているが、これがこの世界の魔術の未熟さだと俺は思う。


 例えば【火の矢】と言う魔法の詠唱を例にする、短剣位の火の矢を相手にぶつけてダメージを与える攻撃用の魔術だ、持続性もなく炸裂もしない。


 【私は火の属性の魔力を用いて火の矢という名の魔法を使う、それは自分の魔力より小匙ほどの魔力を用い、魔石より残りを汲み出し、火の属性は魔力触媒より用いる、これらを統合し、矢を形作り、正面に在る的へと向かって飛ばす、矢は的に火のダメージを与えて消える】


 ざっくりと書くとこんな感じだが、お判りだろうか? 詠唱の大半がそのまま魔法を形にするためのイメージの補助でしかないと言う事実、これ俺にこの世界の言語の最適化翻訳みたいな能力が無かったら気が付かなかった、そして逆にこの能力があるからこの世界の詠唱がそのまま俺には使えない、いや俺は別に使う必要ないんだけどね。

 この詠唱や詠唱の為の言語が派閥や門派の秘術となってこの世界の魔法を更に拡がりにくくしているともいう、この世界の人が魔法を使うのは大変そうである。


 で、口を持たず、魔力が人より豊富な存在はどうするか?

 魔法陣に刻むのだ、これを詠唱陣とも呼ぶらしいが置いておこう、要は詠唱を先に刻んでおいてそこに自分の魔力を流すことで詠唱の代わりをさせようと言うわけである、最も魔物がこれを使う場合は種族の特性として魔法陣を意識せずとも覚えているらしいが(結果として魔法に似た攻撃手段を使ってくるという目撃証言になる、実は中身は一緒なのだが)。

 基本的に複数の魔法を使ったりしない魔物だからこその手段だろう。


 最後に俺である、詠唱や魔法陣がイメージを助けるものなら、俺にはそれは必要ない、以前遊んでいたゲームやアニメ、またはラノベの知識、それを補強してこちらに当てはめればいい。

 起動陣を通してイメージを送り込む、それで魔法は形を得る、魔法に関して俺と同じイメージを持ち合わせて居ないとまず使えないやり方だ。


 話が長くなった、【生活魔法】を使う、俺の胸の前辺りを基点、使うは水の魔法、普通の人ならコップ一杯から手桶一杯程度の水を生み出す、俺がイメージするのは一番親しんだ水道の蛇口、発動。

 うん、水が出ている、何もない空間から地面へ向けて、だばだばぁって感じである、ただし止まらない。

 魔力の消費は特に感じない、水の基点に意識を集中すると簡単に止める事が出来た、成功である。

 次に火、着火の魔法である、同じく胸の前を基点に、イメージは蝋燭よりライターがいいだろうか? とりあえず発動。

 これまた燃えている、何もない空間で小さな火だけがぽっかりと浮いて燃えている、不思議な光景だ、そしてまたも魔力の消費は感じないまま、まだ燃えている。

 水といい火といい持続効果がなんか長すぎね? とりあえず火に意識を向けて消火する、あっさりだ。

 これは魔力量とかイメージとかひっくるめた上で、俺の魔法への適正が思ってた以上に高いって事だろうか?

 可能性はある、思い当たる事も、ある、いや冗談みたいだがとても思い当たる節がありすぎた!?

 男子30歳にして魔法使いの話をヌシ様とした事がある、どういう意味だと質問された記憶もある、互いに同じ記憶を持ってるだけにごまかしとか無意味だ、正直に話したとも。

 本気にした、というより面白がってやられたな多分、嫁具現化の力はくれなかった様だ、今の姿の嫁と言われても怖い気がしないでもないが。

 

 新型の魔手を呼び出す、全てを物理で計6本、それぞれの掌に起動陣を起す、火では延焼が怖いのでまずは水、氷でもなくただの水弾だ、ソフトボール大のそれを高速回転させ、同時に撃ちだす。

 水弾は全て20メートル程離れた木にぶつかり、幹を震わせて弾けとんだ。

魔法使いだよ!(号泣)

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