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王の住まう城の地下。
魔女と魔法の鏡がようやく一息つきます。
「色々とあったけど、クリスマスらしいと言えばクリスマスらしいわね。これも良しとしましょう」
「そうですね。おやご主人様、ツリーの下に見慣れないプレゼントが置いてありますよ」
「あら本当。これはあわてんぼうのサンタクロースが置いていってくれたものだわ。さっそく開けてみ」
ビリビリグシャバーーン
「豪快に包装紙を破く」
「まぁ! 見て魔法の鏡! これは……!!」
「「ハロウィンの仮装グッズ!!」」
「あわてんぼうのサンタクロースってば、もう来年のハロウィン気分なのね」
「あと五分くらいしたらあいつ来年のクリスマスの分でまた来るんじゃないですか?」