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嘘と煙の仮面舞踏会  作者: 男鹿七海
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帰還

 新幹線は東京へ向かい、窓の外には冬の街路が流れる。朝の光が車内を淡く照らす。

 二条はまだ見ていなかった、柏木組長からのメッセージに目を通す。


『仕事ご苦労さん。山は雪崩れたわ。また遊ぼうや、伊達君』


 二条は画面を軽く見つめ、手早く返事を打つ。

『お時間が合う時にで、宜しければ』


 送信後、スマートフォンをポケットに戻す。

(あのクソ組長、俺で遊んでたのかよ)

 バッグの中の録音機や資料も、もう必要ない。京都での日々は終わった。

 必要な情報は全て整理され、報告も済んでいる。

 窓の外に流れる街の景色を眺め、二条は静かに座席にもたれる。

 何も起こらない、唯の帰路。新幹線はゆっくりと東京へ向かう。



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