表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/37

メドゥサとの決着

リューベヒ湖 (Die Lübech)。

王都フレイヤの北西にあるヴェヌスタシア最大の湖である。

周囲は森で囲まれ、朝は霧が発生する。

そのリューベヒ湖に深紅の戦艦が停泊していた。

「あれが、ゴルゴン号?」

と、エスカローネ。

「ほかに船は見当たらないし、あれで間違いなさそうね」

とアンネリーゼ。

エスカローネたちシュヴェスターはアウラを助けるため、リューベヒ湖を訪れていた。

グライアの言った通り、セリオンは連れてこなかった。

その時、ゴルゴン号から階段がのびた。

「入ってこい、ということでしょうね。行きましょう!」

とベアーテ。

「「「「はい!」」」」

エスカローネたちは伸びた階段を登り、ゴルゴン号の中に入っていった。

ゴルゴン号の内部は機械と鉛によって構成されていた。

一室の前に扉があった。

扉は自動ドアだった。

自動ドアが開いた。

「みなさま、おひさしゅう。ごきげんよう」

そこにメドゥサが現れた。

「!? メドゥサ!?」

エスカローネが警戒した。

「そう警戒するな、エスカローネ」

「アウラは無事?」

「ああ、無事だとも、今のところはな。うふふふふふ」

メドゥサは意味深長なことを口にした。

「アウラを返してもらうわよ!」

アンネリーゼが語気を強めた。

「ついてくるがいい」

エスカローネたちはメドゥサについて行った。

メドゥサは大きな広間にみなを案内した。

「ここは、戦闘訓練所だ。あそこを見るがいい」

メドゥサが一点を指で指示した。

「アウラ!」

エスカローネが言った。

アウラは一本の柱に縄で縛りつけられていた。

「みんな……私を助けに来てくれたのですね。申しわけありません」

「さあ、祭りといこうではないか」

メドゥサが手をかざした。

すると青い魔法陣が現れた。

そして黒い鎧の騎士たちが現れた。

手には斧を持っている。

「悪魔の騎士」たちだ。

「おまえたちにはここで死んでもらおう」

「私たちはここでは死なないわ! そしてアウラを連れて帰る!」

エスカローネはハルバード「エスカリオス」を出した。

各々のシュヴェスターたちも武器を取った。

悪魔の騎士たちが襲いかかってきた。

手にした斧を、エスカローネめがけて振りかぶる。

「くらわないわ!」

エスカローネは光の突き「リヒト・シュトース」を放った。

一撃で三体の騎士たちが貫かれ、戦闘不能に陥った。

「雷電剣!」

ベアーテが雷電の剣で攻撃した。

悪魔の騎士たちが三体とも感電し、死亡した。

「行くわよ! 水波斬!」

アンネリーゼが強力な水の斬撃を放った。

悪魔の騎士二体の鎧が斬り裂かれ、騎士たちは倒れた。

「くらいなさい、光烈槍!」

マリアが強烈な光の連続突きを出した。

二体の悪魔の騎士がズタボロにされた。

「行くよ、竜牙衝!」

シャルロッテが竜のごとき矢を放った。

六体の騎士たちが一気に殲滅された。

「フフフ、さすがにやるな。では、これはどうかな?」

メドゥサはブロードソードを抜くと、アウラの胸を突き刺した。

「アウラ!?」

「かはっ……みんな、ごめんなさい……」

メドゥサはアウラから剣を抜いた。

アウラの胸から赤い血が染まる。

血があふれていく。

アウラは意識を失った。

メドゥサはアウラの拘束を解いた。

アウラはその場に倒れた。

床に血があふれていく。

エスカローネはアウラ近づいた。

そして「光の祝福」という回復魔法をかけた。

「光よ、お願い!」

しかし、エスカローネの願いもむなしく、アウラの傷は治らなかった。

もはや、手遅れだった。

「アウラ……いや、いやよ! こんなところで終わりだなんて! お願い、アウラ、生きて!」

「彼女を助けたい?」

「!? エカジェリーナ?」

「私の力なら彼女を助けられるよ?」

「お願い、力を貸して! アウラを助けて!」

「うん、いいよ。でもこれが最後だから」

「最後?」

「うん。私はあなたの『心』になる。エスカローネとエカジェリーナは一つになるということ。それが私たちの存在だから。行くよ、エスカローネ! アウラを助けよう!」

そう言うとエスカローネとエカジェリーナが重なった。

エカジェリーナが消えた。

すると、エスカローネの体に光の力があふれた。

今まで感じたことのない、膨大な光の力――

エスカローネは心から、アウラを癒したいと思った。

再び回復魔法をかける。

「!? 何だ、このあふれる光の力は!?」

メドゥサが驚愕した。

アウラの傷はみるみる癒されていった。

アウラの傷がふさがる。

さらには失った血まで回復していく。

エスカローネはアウラの心臓の鼓動を感じた。

「よかった……一命はとりとめたわ」

「バカな!? あの深い傷で回復しただと!?」

「エスカローネ、アウラのことありがとう。あなたのおかげよ」

「これが……これが『ヴァルキューレ』だというのか!?」

「メドゥサ、次はあなたの番よ。アウラが受けた痛みを返してあげる!」

エスカローネはハルバードをメドゥサに向けた。

「小娘が! きさまの力など偽物だ! この私の真の力で思い知らせてくれる! 霧氷斬むひょうざん!」

メドゥサは剣に氷の粒子をまとった。

そして霧氷の斬撃をエスカローネに叩き込んだ。

エスカローネはハルバードでガードした。

「ふははははは! これでどうだ! これで……!? な、何!?」

「無駄よ! 今の私には、すべてを守る力がある!」

エスカローネは金色こんじきの光をまとっていた。

金光きんこう Goldenlicht――

それがエスカローネの光である。

「くっ、それなら、これはどうだ!」

メドゥサはバックステップでエスカローネと距離を取った。

メドゥサは左手を上に上げた。

「これで、終わりだ!」

巨大な氷のつららが形成された。

狙いはエスカローネだ。

「死ね!」

氷のつららが発射された。

「ゴルデンリヒト!」

エスカローネは金色の光を波動として撃ち出した。

氷のつららは金光によって破壊された。

「な、なんだと!?」

メドゥサは驚愕を口にした。

「これで、終わりよ!」

エスカローネは金光をハルバードにまとった。

そして、メドゥサに向かってダッシュした。

「リヒト・ヘレバルデ!」

光のハルバードがメドゥサに振るわれる。

「そんなもの!」

光のハルバードはメドゥサが構えた剣を叩きおり、メドゥサを斬った。

「ぐはああっ!? バカな……この、私が……」

メドゥサは剣を落として倒れた。

「これが『ヴァルキューレ』……」

メドゥサは死んだ。

その体は紫色の粒子となって消失した。

「決着がついたわね、メドゥサ」

「エスカローネ、アウラの容体はどう?」

アンネリーゼが尋ねた。

「アウラの容体は大丈夫よ。失った血まで回復しているわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ