表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/37

ゴイヴァ

エスカローネとアンネリーゼ、マリアは夜首都フレイヤを巡回していた。

「どう、マリア? 索敵魔法に反応はあった?」

アンネリーゼがマリアに聞いた。

「うーん……今のところ、反応はありませんね……」

「そんな簡単に索敵できたら苦労しないわよ」

エスカローネが指摘した。

「ううう……それにしても、寒いわねえ……やっぱり夜は冷えるわねえ……」

アンネリーゼが体をゆすった。

「それはアンネリーゼが半袖だからでしょ?」

エスカローネが追撃した。

「もう! エスカローネ! 私を温めてえ!」

アンネリーゼがエスカローネに後ろから抱きついた。

「なっ、何をするのよ、アンネリーゼ!?」

「ぐへへへへへ! お姉さん、いい胸してるじゃないですか! ほらほら!」

「ちょっ!? 変なところ触らないでよ!? やあん! 離して!」

「何をしているんですか、何を……アンネリーゼ、離れなさい」

「いた!?」

マリアが槍でアンネリーゼの頭を叩いた。

アンネリーゼは手で頭を押さえた。

「いいですか、アンネリーゼ? ふざけている場合じゃないでしょう? いつ敵が現れるか、わからないのですよ? しっかりと、緊張感を持ってください」

マリアが真剣な口調で言った。

「そうよ、アンネリーゼ。マリアの言う通りだわ。もっと真剣に警戒してよ」

エスカローネは少し、怒りぎみだった。

「はああ……二人から怒られちゃった……わかったわよ。真剣にやればいいんでしょ」

今フレイヤには夜間外出禁止令が出されていた。

悪魔から襲われないようにである。

「! 索敵に反応在り! 気をつけてください! これは……! 私たちの後ろです!」

三人は一斉に背後を振り返った。

そこには白い体に、大きな腕、蛇のような下半身をした悪魔がいた。

三人を見つめてくる。

名はゴイヴァ(Geuwa)という。

「思いがけない遭遇ね! 探す手間が省けたわ!」

アンネリーゼが曲刀を抜いた。

エスカローネがハルバードを出した。

マリアが槍を構えた。

エスカローネはゴイヴァに接近し、斬りつけた。

とたんにゴイヴァはそな場から消えた。

エスカローネの攻撃は空を切った。

ゴイヴァが少し上に現れた。

マリアが槍でゴイヴァを突き上げる。

マリアは鋭い突きを放った。

が、またしてもゴイヴァは消えて攻撃をかわした。

さらに上方にゴイヴァが現れた。

「くらいなさい!」

アンネリーゼはジャンプして「水波斬」を放った。

水の刃がゴイヴァを襲う。

「くっ、硬い!」

しかし、たいしたダメージは与えられなかった。

ゴイヴァの攻撃。急降下して、両手で押しつぶそうとしてきた。

狙われたエスカローネはとっさに回避する。

ゴイヴァは鋭い爪で、アンネリーゼを攻撃してきた。

「くらわないわ!」

アンネリーゼはバックステップ。

「ハイリヒ・バル!」

エスカローネが聖なる球をゴイヴァに向けて放った。

球が直撃し、ゴイヴァがうねる。

「思った通り、光属性の攻撃が弱点よ!」

エスカローネが叫んだ。

「行きます!」

マリアの「光槍こうそう」。

ゴイヴァに側面からダメージを与える。

光の突きによる攻撃である。

「これなら、どうですか! ……!?」

しかし、驚くべきことが起こった。

確かにゴイヴァにダメージを与え、傷つけたものの、その傷が再生したのである。

「再生ですか!?」

マリアが驚いた。

「気をつけて! かなり手ごわい相手よ! 攻撃を集中させた方がいいわ!」

エスカローネが注意を促した。

エスカローネはハルバードに光の力をまとわせた。

刃を大型化する。

エスカローネの「リヒト・ヘレバルデ」である。

「これで、どう!」

エスカローネは光の刃でゴイヴァを斬りつけた。

ゴイヴァにダメージを与えたものの、再生によって効果なし。

ゴイヴァの「氷禍陣ひょうかじん」。

エスカローネの足元に青い水流が起こり、回転した。

「青い陣の外に出て!」

エスカローネが気をつけるよう言った。

アンネリーゼやマリアは陣から散開した。

とたんに青い陣から無数の氷の柱が現れた。

そのまま陣の中にいたら突き殺されていただろう。

エスカローネも陣の外に出て無事だった。

氷の柱が消えた。

とたんにゴイヴァが鋭い爪を前にしながら突進してきた。

狙いはマリアだった。

マリアはタイミングを見計らって、ゴイヴァの突進をよけた。

ゴイヴァが追撃する。

ゴイヴァの「精神エネルギー吸収」。

ゴイヴァはアンネリーゼを狙って吸引した。エスカローネはとっさにアンネリーゼの前に立った。

エスカローネは魔法障壁を作って、吸引をガードする。

「ありがとう、エスカローネ! 助かったわ!」

アンネリーゼが感謝を口にした。

「まだ気を抜くのは早いわよ?」

エスカローネが障壁を消した。

「お返しよ! これでもくらいなさい!」

アンネリーゼの「氷列弾」。

氷のナイフが無数にゴイヴァを襲う。氷のナイフがゴイヴァに突き刺さる。

ゴイヴァが両手を上に上げた。

「? 何をする気?」

と、エスカローネ。

ゴイヴァの「黒い雨」

黒い雨がものすごい豪雨となって降り注いだ。

「まずいわ! 一か所に集まって!」

エスカローネ、アンネリーゼ、マリアは一か所に集まった。

「光よ、盾となれ!」

エスカローネは上方に、傘のような魔法障壁を展開し、黒い雨を防いだ。

黒い雨が止んだ。

エスカローネは魔法障壁を解除した。

「ダメージを与えても再生するんじゃきりがないわね」

アンネリーゼが言った。

「再生がどれだけ続くか、予測できませんしね」

とマリア。

「このまま戦っても、らちあがかないわ。聞いて二人とも」

「何かしら?」

「何でしょうか?」

二人が答える。

「試してみたい魔法があるの」

「試してみたい魔法?」

「ええ、うまくいけばあいつを倒すことができる魔法よ」

アンネリーゼとマリアが後ろのエスカローネを振り返った。

「でも、発動するまで時間がかかるの。だから、お願い! 二人であいつの動きを防いで!」

エスカローネが二人に訴えた。

二人は互いに顔を見合わせた後。

「いいわ。任せておいて。あいつの動きを封じて見せるわ!」

「エスカローネ、私はあなたを信じます!」

「ありがとう、二人とも!」

エスカローネの周りに魔法陣が築かれた。

大魔法発動の準備である。

魔法陣は光輝いた。

「二人の信頼は無駄にはしないわ!」

エスカローネに膨大な魔力が集められていく。

アンネリーゼがゴイヴァに斬りつけた。

「ここは通さないわよ!」

アンネリーゼが曲刀を振るった。

光烈槍こうれつそう!」

マリアは光の無数の槍撃を繰り出した。

ゴイヴァはのけぞった。

二人は前に出て、ゴイヴァの動きを封じた。

エスカローネは一人、後方に残された。

ゴイヴァが魔法を唱えた。

闇属性大魔法「邪星滅弾」である。

すさまじい闇の爆発弾が雨のように降り注ぐ。

「きゃあああああ!?」

「あああああああ!?」

アンネリーゼとマリアは爆発に巻き込まれた。

「アンネリーゼ! マリア!」

エスカローネが叫んだ。

ゴイヴァは目でエスカローネを見た。

エスカローネとゴイヴァの目が合った。

「くっ、このままじゃ……」

「やってくれるじゃない!」

「まだ、倒れません、私は!」

アンネリーゼとマリアはゆっくりと立ち上がった。

「くらいなさい! 氷柱花!」

アンネリーゼが魔法を放った。

氷の刃がつららのように、一輪の花のようにゴイヴァに突き刺さった。

ゴイヴァはもだえ、苦しんだ。

光閃槍こうせんそう!」

マリアの「光閃槍」。マリアは光の槍を投げつけると、いくつもの筋の光がゴイヴァを襲った。

これはマリアの最強の技である。

ゴイヴァが身をくねらせる。

「よし、準備できたわ! 離れて! 二人とも!」

「ラジャー!」

「わかりました!」

アンネリーゼとマリアがその場から跳びのいた。

「行くわよ! ゴッテス・ハウホ(Gotteshauch)!」

大きな光の柱が出現した。

光の柱はゴイヴァに直撃した。

さらに光の柱が次々とゴイヴァに命中する。

ゴイヴァは身をのけぞらせた。

「これなら、どう?」

とエスカローネ。

「光属性大魔法ゴッテス・ハウホ」が完全に決まった。

ゴイヴァの体に爆発が起きた。

ゴイヴァの体が爆発していく。

その後、ゴイヴァは完全に消滅した。

「ふう……やったわね……」

「エスカローネ、すごいわ!」

「エスカローネ、お見事です。これで事件解決ですね!」

アンネリーゼとマリアがハイタッチをしてきた。

エスカローネもそれに答えた。

「ありがとう、二人とも。大魔法を決められえたのは二人があいつの動きを封じられたからよ」

エスカローネは心から感謝した。

これでゴイヴァ事件は解決した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ