June bride.
私は、他人より結婚願望が強い方だと思う。
将来の夢はお嫁さんだったし、現在の夢も変わらない。
華やかできらびやかなウェディングドレスも、荘厳で上品な白無垢も、どちらも一度は着てみたい。
ずっと好きな人がいて、その人と結ばれたいなんて――いや、違うか。結ぶんだ。私自身の力で、努力で。
彼は、私の運命の人だから。
いつも危険のど真ん中にいるのに、当の本人は気付かないのか幸せそうな笑顔でそんな状況を楽しんでいる。
彼は私の物語の中心人物で、主人公で、王子様。
私の身に危険が迫ると、どんな時でも颯爽と登場して救けてくれる。
不思議な力で危険をはねのけて、満天の星みたいにきらきらした笑顔で私に手を伸べる。
――こっちは私の理想で、妄想。
現実の彼は理想からは程遠くて、ダメダメで、いつも私が守ってばかり。救けてもらったことはなく、彼に不思議な力があるわけでもない。むしろ私が救けている側。
王子様というよりは、赤ちゃんとか幼児とかの方が近い気がする。
何もできないけれど、人一倍の好奇心と純粋で眩しい笑顔だけは備えている。
そんな笑顔を見せられると、守ってあげないとダメだって思ってしまう。
今、彼は遠く離れた所にいる。
私に何も告げず、ある日突然どこかへ行ってしまった。
私はずっと、彼を捜して彷徨っている。永くて終わりの見えない旅を、私はずっと続けている。
彼は生きている、それだけが私の原動力で、旅を続けている理由。
いつかまた、彼と出逢い、愛を誓う。
それが旅の終わりで、そして、私たちの物語のはじまりになるのだ。
こんにちは、白木 一です。
最近は、仕事の休憩中、一時間の間に書くというスタイルが定着してきております。
意外と書きやすいなあと感じているので、しばらくはこのスタイルで行く予定です。
更新のペースがかなり落ちているのですが……、ご容赦願います。
六月でもないのに『June bride.』。
書きたいときに書きたいものを書いている弊害ですね……。
これからも時代考証? 季節感? 問答無用! な白木 一をよろしくお願いいたします。




