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お仕事は神がかり


「おはようございま... うわっ!」

昨日オモジイがすわってたところに、

金色に輝くヘビ!

とぐろ巻いてるー!

赤い舌ペロペロやんかぁー。

「おぉ、来たか」

オモジイ奥から現れる。

「それな、コガネ。ワシのペットじゃ。

ちと店番させとったんじゃがな」

ヘビやん。店番ってできるんか?

ヘビはしゅるしゅるっと奥に引っ込んだ。

すると、マシロがポケットから飛び出して後を追う。

「あ。マシロ、ちょっとー」

「ああ大丈夫じゃ、あれでな、面倒見ええんや」

奥を覗くと座布団の上にとぐろ巻くヘビと、

とぐろの上に丸く収まるマシロ。

「シュルルー」

「きゅん」

もう懐いてる。

「な、ほっといてええ」

「まぁ今日は初仕事じゃからな、まずは店のモンよう見て覚え」

「ワシ今日は表に居るから」

「はい」


店の奥で見回す。

確かに雑貨屋だ。ごちゃごちゃと色んなものがある。

壁、床、天井ところ狭し。

てか、ごちゃごちゃすぎて、なんだかよくわからんやん。

隅に箒を見つけた。

よし。ちょっと片付けながら掃除しよ。


少しづつ片付ける。

パタパタとハタキをかけ、少し動かしては掃除。

うわっ!崩れた!

雑貨屋というより、これはガラクタ屋?

理由のわからんもん多すぎる。

こらー。そこのヘビとキツネー。走り回るなー。

あー、また崩れたぁー。

あかん。

「マシロ」

「きゅん?」

「ええ加減にせんと、飯抜きにするで」

「きゅ!」

「おいそっちのヘビ。ちょうちょ結びにして捨てるで」

「!!」

ふぅ。大人しくなった。



なにこれ?

見慣れた青のパッケージ。消しゴム?

せめて文房具でまとめないと......

手に取って眺めていると

「おぉ、それな、記憶消しゴムじゃ、探しとったんじゃ」

オモジイに取り上げられた。

いや、何に使うん?

「これなぁ、使い方間違えたら記憶喪失になってなぁー」

アカンやつ来たー。

思わず取り返した。

「私が預かります」

「大丈夫じゃ、買ったことも忘れよるから」

「そういう問題じゃないの!」

永久封印しよ。

ポケットの奥にしまい込んだ。

「あんがい厳しいのぉ」

すごすご退散するオモジイ。



ふぅー片付け再開。

とりあえずよく分からないものは端に避けて掃除する。

あ。袋の上埃被ってるけど、スウェット?下着もあるなぁ。ダサいけど。

ちょっとよけとこ。念のため。


奥がそれなりに片付いた頃、声がかかった。

「おーい。昼めしにしてええでー」

「はーい。マシロおいで」

マシロがコガネから飛び降りて付いてくる。

「屋台出とるじゃろ、結構旨いでな、行っておいで」


色んな屋台があるなぁー。

何がいいかなー、と見てまわる。

アレ?マシロどこ行った?

いたいた。串焼き屋の前で、よだれ垂らして見上げてる。

んー。確かにいい匂いだなぁ。

店主は猫耳の獣人だった。

「いらっしゃーい」

「あのー、これ、なんのお肉ですか?」

「これはにゃー、レッドボアだにゃ。旨いよ」

「......」

「タレは神印使ってるにゃ。」

「神印......」

あ、マシロ、ガリガリすんなって、わかったから。

「じゃあ2本ください」

「2エニにゃ。まいどありー」


近くのベンチに座る。

レッドボアかー。魔獣肉ねぇ。

どんな魔獣やろ?

赤身っぽいけど。

でもまぁ、ええ匂いやし。お腹もすいたし。

串から肉を1つ取ってマシロに。

「どう?美味しい?」

「......」

あかん、コイツ食べるのに必死や。

まあ、勇気出して食べてみるか。

ん!やわらか!いけるやん。

マシロがまた手を伸ばす。

あーもう。

串ごと渡した。

あんた、その体のどこに入るの、その肉。

結構また2本買った。


店に戻って仕事再開。

「さすがやな、よう片付いてる」

オモジイがニッコリ笑う。

「ほなこっちもやっといてくれや」

店の前を指す。

「はい」

奥から掃除道具を持ってきて、片付け開始。

ほんまにもう、ようこんなんでお客いれるわ。

箒まで埃かぶってたし。ん?もしかして売り物やった?

まぁええわ。。

ぶつぶついいながら手を動かしていると、お客さんが入ってきた。

「いらっしゃいませ」

「おぉびっくりした。姉ちゃんがおった。爺さんおるか」

「なんじゃ」

「昨日買ったこのビールジョッキな、変やぞ」

あれ。クレーマーか?

「飲んでないのにビールが減る」

「ほっほっほー」

「何喜んでるん」

「それなぁ、ビールジョッキやない。

ヘールジョッキ」

「はぁ?なんで減らすんや!なぁ姉ちゃん、おかしいやろ」

確かにそれは困るけど

「クソー。金返せ!」

まずいなぁ。

「あの、お客様」

「お飲みになったのをお忘れになったとか」

「そんなわけあるかい」

「そやつはなぁ、ちーと飲みすぎなんじゃ」と、オモジイ。

ははーん。なるほど。

「お客様、このジョッキは神のご加護がついております。お客様の体調に合わせた量になるように、神が調整されているのです。お体のため、コレをお使いくださるのがよろしいかと」

「加護が?......」

「ふむ。そうじゃ」

オモジイ、こっち見てウインクした。

「じゃから、ありがたく使え」

お客はしぶしぶ帰っていった。


「ふぅ。よかった」

「なかなかの対応じゃったよ」

「いや、なんてもの売ってるんですか!」

「まぁな、試作段階で売れてしもうたんじゃ」

なんで試作品売っちゃうのよ。

「わしが作ったんじゃ。神の加護、まああながち間違いではないわ、ほっほっほー」

あかん。

この先どうなるの。



「カツミー。今日はもう上がってええで。これ、日当な」

50エニ。

「ありがとうございます。

あ、これ欲しいんですが」

取って置いたスエット他モロモロ。

「ええよ。全部で10エニにしちゃる」

「奥でほこりに埋もれてたんですよ、5エニにして」

「ほんまエゲツいなぁ」

「まぁ今日は助けてもろたし、そんでええわ」

よしっ♪



仕事が終わり、宿の部屋に帰ってのんびりしていたら、テラが来た。

「カツミちゃん。これね、クニオから」

手紙?

開いてみると、地図だ。

ピコン♪

あ、青い光

=マッチング成立=

*明日10時 カフェたちばな*

*ご希望条件 優しい方*


あ。バタバタして忘れとった。

明日か。

どんなん来るんやろ......


テラがウインクして出ていった。







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