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狂った聖少年と初めての町

短いです

森の中を歩くこと七日、やっと一番近い街にたどりついた。

森の中では特にかっわたことは無く、妹は順調に魔法を覚えていった。

いや、逆に妹の使う魔法を恐れて魔獣達が離れて行ったのかもしれない。なにせ、妹が覚えた氷の特級魔法を試し打ちした時は、あたり一面氷のジャングルになったのだ。生存本能が錆びついていない限り近寄ろうとはしないだろう。

今、妹が使える魔法はちょうど百個、内訳が、氷属性だと、初級二十個、中級二十個、上級十個、特級二個、闇属性だと、初級二十個、中級十五個、上級五個、特級一個、身体強化などの無属性が七個だ。派生属性の氷より、上級属性の闇のほうが難しいらしい。

教えられた呪文を唱えて魔力を送り込むのに難しいなんてあるのか?と思ったが、そんな簡単じゃ無いらしい。一発で何でもできる僕は教師に向かないなと思った。

まあ、特級が使える時点で妹も普通じゃないんだけど・・・・・

早速今日は宿の泊まろうと思う、やはり泊まるなら最高級の宿だろう。宿泊費を調べた結果一週間は泊まれることが分かったので、問題はない。まあ、流石に派手な格好をした十歳の子供が二人で泊まるというのには怪しまれたが、冒険者だと言うことで納得してもらった。

後から聞いた話では、この街は冒険者が多く滞在しているため僕や妹が不審がられずに済んだらしい。もっとも、十分目立ってはいたが。

二人部屋を予約して僕たちはある場所に向かう。

宿を予約して真っ先に行くところ、ファンタジーの定番中の定番、そう、冒険者ギルドだ。



******************************


冒険者ギルドは石造りの建物だ、周りの建物もほとんど全て石造りなのでその点では普通と言える、だが、冒険者ギルドを普通の建物だと言う人は少ないだろう。

何故なら、まず大きさが違う、普通の民家を縦に三つ横に三つ重ねたような大きさだ、次に建物の中心にかけられた旗、竜に立ち向かう騎士を描いている冒険者ギルドのシンボルマーク、この二つの要因が、冒険者ギルドを普通の建物からかけ離させている。

僕たちが扉を開けて中に入った瞬間、外まで聞こえていた話し声が止み、いくつもの視線がこちらを射抜く。

ギルドの内装は、某竜のお仕事系RPGゲームの、仲間を紹介してくれる酒場を思いだす。そんな感じだ。

僕たちは、射抜くような視線の中を悠然と歩く、途中でギルドの中でまで蛇の目傘を差している妹に視線をやったが、気負うことなく普段通りの無表情で、僕の隣をカツンカツンと下駄の音を鳴らして歩いている。

虐待されていたこともあって、大勢の前では怯えるかと思っていたがそうでもないらしい。僕がいるから安心しているのか、本当は不安だがそれを表に出ないようにしているのかは分からないが。

カウンターには何人かの受付がいたが、僕たちが向かったのはエルフの女性が受付をしているカウンターだ。


「よ、ようこそ、冒険者ギルドへ、ご用件をお伺いします」


エルフ女性の声は少しテンパッテいるようだった。蛇の目傘を差した着物幼女と、体中に武器を張り付けた仮面の幼児が自分のとこに来ればテンパリもするか。


「僕と妹の冒険者登録を」


「では、こちらに名前と年齢、戦闘方法と使える魔法の属性と階級を記入してください」


落ち着きを取り戻したエルフ女性が、登録用の羊皮紙を出してくる。ただ、問題が一つ。


「魔法の属性と階級の記入は必要事項?」


「いえ、あくまでも参考程度なので、ただ、パーティーを組む時にその属性の人を欲しがってる所へギルドから推薦することもできますので、なるべく書かれた方がよろしいかと・・・・」


「ふーん、じゃあ書かなくてもいいわけね・・・」


必要事項だとしたら僕の場合どう書けばいいのか分からないし、騒ぎになること確定だ。僕と妹の魔法属性と階級以外を埋めて渡す。


「はい、できたよ」


「シン様にイリア様、どちらも年齢は十歳ですか・・・」


「大丈夫、腕にはそれなりの自信があるしね」


「そうですか、それではこれから冒険者の講習を受けていただきます。一応命に関わる仕事なので。まず、ギルドランクについてです。ギルドランクとは、冒険者ギルドに登録されている冒険者の序列のようなもので、SS,S,A,B,C,D,E,F,G,Hの順に、ギルドへの貢献度・・・依頼の達成数などを元に決められ、ランクが上がるごとにギルドでの重要度が増し指名の依頼を受けることも出て来ます。特に、現在6人しか存在していないSSランクの冒険者ともなると、国も軽々しく扱えないほどの影響力を持ちます。。次に依頼についてですが、依頼書に表示されている報酬の額は本来の十%が差し引かれており、これはギルドが依頼を予めギルド専属の斥候をつかって調べてあるためです。また、依頼にも冒険者と同じようにランクが振られており、同ランクの冒険者が適正ランクですが、あくまでも目安ですので自らのランクより上の依頼が受けられないわけではありません。冒険者にはギルドカードが支給され、それが自身の身分を証明するものになり、自身の魔力を通すことでギルドランクなどの情報が浮かび上がります。紛失された場合再発行には銀貨五枚が必要なので保管にはご注意ください。ギルドカードの発行は明日の昼頃になりますので、その頃に受け取りに来ていただければ結構です。以上になります」


「そう、ならまた明日の昼ごろに来るよ」


明日の昼ごろか、それなら、今日は宿に戻ってゆっくり休もうか。

そんなことを考えながら僕たちはギルドを出た。


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