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二章

 

「ねぇ、寒いし中に入らない?」

「さんせーい」

「そうね、寒さで風邪を引いたらいけないものね」




 私の病室


「暖かい……」

「生き返るぅ……」

「はい、ココア」

「ありがとう、みーちゃん先生」


 ……やっぱり、寒い冬に飲むココアは格別だなぁ


 そんな事を思っていたら


「これからどうする?」


 まーちゃんが聞いてきた


「どうするって、何が?」

「だから、これからなにして遊ぶの?」

「うーん……」


 その時


 コンコン


 ドアをノックする音がした


「はい」


 みーちゃん先生がドアを開ける


「あら、雪乃ちゃんのお母さんとお姉ちゃん」


 どうやら、私の母と姉の那留(なる)が来たようだ


「久しぶり、雪乃」

「久しぶり!会いたかったよぉ!」


 ギュウ


 そう言いながら抱き締める姉


 ……嬉しいけど、苦しいよ、ちょっと!


「わ、私も会いたかったよ……苦しいよ」

「ごめんね……つい、嬉しくって」

「大丈夫だよ、分かってるから笑」

「大好き!!」


 ……だから、苦しいってば!


「……シスコン……?」

「……プッ」

「まーちゃん、しーだよ」


……恥ずかしい


「お姉ちゃん、離れて」

「嫌だ」

「お願いだから」

「ゆっちゃんのお願いは出来る限り聞きたいけどその願いはダメだよ」

「……離れないと、お姉ちゃんの事が嫌いになるよ?」


そう脅すと慌てて私から離れる


……単純だなぁ


「ゆーちゃんはお姉ちゃんにはゆっちゃんって呼ばれてるんだね」

「そうだよ」

「めっちゃ可愛くない?眞子ちゃんはどう思う?」

「へ!?あ、そう、ですね」

「敬語なんて良いよタメで話そ、ね?」

「はぁ……と言うかどうして私の名前、、、」

「あれ?覚えてない?ゆっちゃん達が小一の頃かくれんぼで一緒に遊んだんだけど」

「そう言われればそうだったような?」

「そんな事もあったわね」

「懐かしいね、覚えてる?那留ちゃんが鬼でゆーちゃんとまーちゃんが隠れて」

「眞子ちゃんはすぐに見つけたけどゆっちゃんは中々見つけられなくて」

「最終的にはちょっとした騒ぎになって総出で雪乃を探したのよね」

「あの時は本当にビックリしたよ」

「しかも、隠れてた場所が私の病室のベッドの下に隠れてたんだよ」

「その方が見つからないかなって」


……かくれんぼって大体鬼から離れた所に隠れるから鬼も自分の近くにはいないって無意識に認識するから近い所に隠れれば案外バレないんだよね



「そろそろ帰らないとね」

「えぇ、まだゆっちゃんと一緒にいたい!」

「駄目!もう、四時半よ帰らないと夕飯の準備が出来ないでしょ?」

「お弁当を買って帰ればいいじゃん」

「馬鹿言わないの!ほら、帰るよ!」

「ゆっちゃんは、まだお姉ちゃんと一緒にいたいよね?そうだよね?」

「え、別に……」

「そんなぁ」

「全く、そんなんじゃ高校に行けなくなるわよ?」

「え?那留さんって中三なんですか?」

「まーちゃん、お姉ちゃんはまだ中二だよ、今から、内申点を取るために今から勉強してるんだよ」

「へぇぇ」

「それに、月曜日はテストでしょ?しかも、五教科!勉強しないとでしょ!」


……あ、それなら!

「ねぇお姉ちゃんお願いがあるんだけど」

「何!?」

「ちょっ、雪乃!?」

「私ね、お姉ちゃんの百点って書かれてるテスト見たいの五教科の」

「え……」

「お願い」


そう言いながら両手を胸の前で組んでおねだりのポーズ


「ッ!」


……もう一息だね


「もし、お姉ちゃんが五教科テスト百点だったらもっとお姉ちゃんの事が好きになると思うんだけど……」

「任せて!お姉ちゃんが五教科全て百点取ってくるから!」

「ありがとう!それとね字を書くときお姉ちゃんの綺麗な字を見たいんだけど……流石に無理かな?」

「無理じゃないよ!全然平気だよ!」

「じゃあ、期待してていい?」

「勿論!」

「楽しみにしてるね!」

「ほら、お母さん、早く帰るよ!」

「え、」

「早く家に帰って勉強しないと!ほら、早く!」

「……雪乃のお願いは本当に何でも聞くのね、助かったわ、ありがとう、雪乃」

「エヘヘ、大したことはしてないよ」

「ふふ、それじゃあ、帰るわね」

「うん、バイバイ」

「風邪とかには気付けるのよ」

「ママは、いつもそればっかりなんだから大丈夫だよ、気付けるから」

おはこんばんにちは、鳳凰 澪桜莉です

「新しい人生」を読んでいただきありがとうございます

二章はお母さんの言う事は聞かないのに妹のお願いには何でも聞くシスコンの雪乃の姉が出てきます

三章も楽しみにしてくれたら嬉しいです

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