表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
44/49

夏は始まったばかり

海人の手を振り払い部屋に戻ったオレは、着替える為に自らのタンスを漁る。


「いったい何なんだろうなぁ?」


今度はジャージではなく撥水のスプレーを吹いたナイロンのウィンドブレーカーと、歩く時シャラシャラ音がこれまたナイロンのズボン。


「これでヨ「いい感じにお風呂沸いたよ~?」入らねえよっ!?」

着替終わりに裾を直していると、かつてないほど喜びに満ちた笑顔の海人がドアを勢いよく開けて入ってきた。


アホ。お前が風呂場行ってる間に着替えたわ。


「ラッキースケベは間に合わなかったか…」


「間に合ってたまるかぁっ!!」

しっかし、ノックもなしに入ってきたりントにさっきから行動がヒドい。

しかも、残念そうに眉をひそめる事を隠そうともしないね。


悪い方の勘違い系勇者になりたいのかお前。こんなヤツいたら、女子なら身の危険しか感じないから家から追い出すレベルだ。


いや、ツンデレとかツンツン系とかじゃなく普通に追い出したくなると思う。


「昼間ならまだしも、夜は絶対入らないからな」


「じゃあ、シャワー流しっぱにして、脱衣場にいるだけでいい」


「お前ウチの光熱費をなんだと思ってる!?てか、それだと風呂場近くに配置される必要なくない?」


夜中に勝手にシャワーが流れ始めても燃えるっていってるようなもんだぞ!?


「そこに奏がいる事が重要なのであって、逆に風呂場の方がいらないかな?」


目の前でストリップでもしろと申すか。


「それ、完全にエロもくじゃねぇか」


脱衣場風呂場なければシチュエーションじゃねぇからな?


「…いや、奏に限ってはそれはない」


「なに。どゆこと」


「だから、奏は女の子でもあるけど、俺も奏は女の子以下のエロ認識しかない」


「最低だよお前」


そして海人はオレの肩を掴みゆっくりと口を開いた。


や ら な 以 下


-ダジャレですらねぇ!?


「やらな以下だから、絶対手は出さないからっ!」


「分かり難い上に、何にも安心できる要素がねぇっ!んが着いたら、やらないかんになるわ!」


「大丈夫その時には終わってるから!」


サムズアップで輝く歯。


「どあー!?なんかやりたいんなら美幸にやってやれっ!!オレ襲ってもいい事ないぞ」


「友達のしかも中学生の妹にこんな事頼めないよっ!いつもお風呂入った後で下着同然の姿で通ってくじゃないか?!」


「ウチの妹に恥じらいがあったらたのむのかよ」


「男の幼なじみの妹なんて微妙過ぎて考えられないよ」


そこ、普通萌えポイントなのになんでだよ。


「なにより適任がいる以上他は論外っ!」


ビシッと指差してきだが、指を掴んでグーにして握り込む。


「わかるけど、やられたら身の危険しかかんじないんだよ」


「…俺は奏と高校生活を、この夏を楽しみたいんだ」


何だか泣き崩れたけども、なんだか賛同出来ないんだよなぁ。

無理やりイベント起こすのってマッチポンプっていうんだぞ?

「海人はそう言うけど、力技でイベント起こすのと、偶然発生するイベントだと 全然価値が違う」


「うっ…………」


「お前にその気がなくても、無理やり迫られてるようなもんなんだから、オレが嫌がるのはやめろよホント」


無理やり起こすイベントなんて、0のつく奴とかで無理矢理な和漢にするのとかわりない犯罪だよ。


「わかった気をつけるから、一緒にお風呂に…」


奴はまだ諦めていない。


コヤツさり気なくランクアップしたぞ?!



だが断られるとわかっていても、男には…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ