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魔王の塔 門前
凛の息づかいが徐々に荒くなる。
魔王の塔につくと凛はドアを手でノックした。
ナーガならきっと、いや、この塔の優しい魔獣たちなら困っている私たちを助けてくれる。
ドアが少し開くとそこから出てきたのは、以前仲良くしてくれた魔獣だった。けれど、様子がおかしい。二人の顔を見た瞬間青ざめて奥に隠れてしまった。
「敵だ……!」
その言葉に声を失う。
凛のフードが風で脱げると髪はすっかり銀色に。
瞳の色も白銀に変わっていた。
凛は痛みが我慢仕切れずその場にうずくまる。レイヴンは凛の様子を見るや、塔から少し離れた安全な場所に隠れる。地面に寝かせると、自分のコートを上に被せて、灰色の制服の上着だけ脱がせた。
「どうして自分が魔王だと嘘をついたんだーー……」




