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霧の森
目を開けると二人は鬱蒼とした森の中にいた。霧が濃くてあたりがよく見えない。
「大丈夫か?」
レイヴンが凛に声をかける。
「どうやら焦ったから、魔王の塔の少し手前に来てしまったようですね」
暗くて不気味な木々が並ぶ。足元はじめじめとした苔が生えていて、泥に足を救われる。
「ん」
レイヴンは凛の前に両手を出すと、軽々と抱きかかえた。
そのまま道なき道を進む。
凛は自分の髪色がだんだんと銀髪になっているのに気付いた。慌ててコートのフードをかぶって髪色を隠す。気温が低いからなのか身体中のあちこちがなぜだかきしきしと痛む。
自分の姿が変わってきている。ならば、誤魔化せるうちに早く魔王の塔へ行かなくては。




