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そして、飛行魔法の実技が始まったけど先ほど廊下で言い争いをしていた宮野愛と星野美紀もいた。
二人して睨み合っている。先生は気づいてないようだけれども、周りの生徒が気になっているようでチラチラ二人を見ている。
私も遠めであるが二人を見ながら、先生の話を聞いている。
「はい、それではこれから飛行魔法の実技を行います。今、皆さんの足元に置かれている3つの魔法道具ですが、これには飛行魔法の術式が掛けられています。自分に合う道具を選んで、早速魔法を使ってみましょう」
魔法道具 ブーツ、箒、マントの3つ置かれていた。
メインキャラが二人もいるとなんだか嫌な予感がするが、ここはスルーをしよう。
まずは飛行魔法に集中しないと…。
「先生、ブーツでよろしいですよね?」
「あ、うん。って何してるの?」
「先生の手を煩わせるわけには行けませんので私が履かせています」
手慣れたように私の足にブーツを履かせるこの猫、手際が良すぎる。
もういつも通りなので諦めて、飛行魔法の呪文を唱える。
「"フライ"」
ふわっと少し浮き上がった。
この空中浮流だけど見た感じ簡単そうに見えるがかなり難易度高い魔法である。
バランスが重視になるのだがそれを間違うと大変なことになる。
どういうことか。
後ろをご覧ください。
地獄絵図となっております。
ある生徒は箒にまたがって浮いたのはいいが、急上昇したかと思ったら急降下それの繰り返しをしている。
ある生徒は魔法を唱えても全く反応しない。
ある生徒は浮いたのはいいが、降りたいがために道具に命令しても降りれなくて助けを呼んでいる。
阿鼻叫喚の嵐の中で先生があたふたしながら対応している。
急上昇急降下を繰り返している生徒を見てうわー、トラウマになりそうと思ってしまった。
「先生、調子はどうですか?」
「あ、うん。いつも通りだよ」
ふと冬夜が声をかけてくるので左右上下、体を少し傾ければ自在に動く。問題はなさそう。
「流石は先生ですね。常日頃の成果が出ていて冬夜は感激しております!」
「褒めてくれるのはありがたいけど、目立っているから声のトーン下げて。恥ずかしい」
そんな中。
「すっごーい!!」
ああ、声が聞こえる。
空中を見ると箒に乗る宮野愛が自由自在に飛んでいる。
わぁ、凄い。流石ヒロインだよ、皆が呆然としているし。
魔法使いの資質は備わっているからこれぐらい軽々と出来るものだしね。
ああ、ライバルである星野でさえ口をぱかっと開いてヒロインを見ている。
確か星野は飛行魔法系のバランス重視の魔法が苦手だったけ?




