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これには囲んでいた学園の先生たちも驚愕した。うん、私だってあっさりと名がつけられてポカンと口を開けて呆然としてしまった。
ゲーム上だと、冷酷非道で人なんて虫けらのような目で見つめるドSキャラであるこの魔物があっさりと了承したのだ。
しかも、ゲームとはなんだか性格や態度も違う。何故だろう。
ゲームと変わらないのはステータスぐらいだろうか。攻撃力、防御力、俊足力などはトップクラス。
……そして、日常生活での家事全般はプロ並みに凄く上手だけども。
ただ、はたから見れば完璧。チート過ぎるのだ。
…………まぁ、私だって最初は思ったけど。
「"先生"にお褒めの言葉を頂けるなんて私はもう天に召されてしまいますっ」
「いや、あんた魔物じゃん」
うっとりと微笑みを浮かべて私をじっと見つめるこの猫はなんだか変である。
前まで私を呼ぶ際には"主様"、"主様"と言っていたのだが恥ずかしかったので、名前で呼んでって頼んだのに"先生"と呼ぶようになった。何で先生?と問いかけても答えてくれず、代わりに気に入らなければ自身を処分してくださいと何処から出してきたかわからない日本刀を差し出すようなこの猫である。
そして、私の好きな料理やお菓子を作って食べている中でも、こうしてうっとりした顔でじっと見つめてくるのだ。
…時折、ハァハァと息を荒げることがあるのだが私はスルーしている。
なんか、それを言ったら嫌な予感しかしないからだ。
また、召喚した際には軍服だったのに、スーツやらカジュアルな服装やらマニアックな服装やらに日々なぜか服装も変わる。やはりゲーム上での彼とはかなり違う。
これもバグか何かだろうか。
「そういえば、次は現代社会学だったよね?」
「ええ、そうです。その後は魔法構成学、転送魔法の実技に昼食前のマナーのミニテスト、午後は飛行魔法の実技になります」
話題を変えて次の授業の話を振ると、さらりと答えるこの猫。
しかも、私の授業を受けるスケジュールも完璧に把握し調整を行っている。
この猫は私をダメ人間にするつもりか。




