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5-4

「それでは、これより『ジューン・カルトレンゼ』を開催いたします」

壇上に立った生徒会長より説明がされる。

ルールは3人1チームとなり、模擬ダンジョンの攻略をしてもらいます。

ダンジョン攻略の目標はそこのボスであるゴブリン王を討伐した際のタイムを測定して順位を決めます。ゴブリン王のクラスはB。使い魔の特徴、魔法を駆使し頑張ってください。

なお、リーダーである者には腕輪を渡してありますので、それを着けてダンジョンに入ってもらいます。その腕輪を破壊された場合や相手チームへの妨害行為も失格とみなしますので注意してください。

………え゛、この腕輪ってそういうことなの!?しかも、私がリーダーなの!?

「チームを組んだものからダンジョンに入ってください。タイムはダンジョンに入ってから計ります。以上説明は終わりますが、何か質問はありますか?……………無いようですね。―――――では、始め!!」

その言葉に生徒たちが動き出す。

とりあえず、高堂君に声を掛けよう。彼なら……。

「遠城さん、チームを組もう」

あれ、いつの間にかいたんだが!?しかも、腕輪つけてるし!

「あと一人か。どうする?」

「うーん、声掛けしていくしかないかな」

すると、なんだか人だかりができていて声を聴いてみるとどうやら宮野と組みたいという声ばかりだ。え、凄いな皆。天使と組もうなんて相性の問題とかなんか策とかあって組もうとしているのかな?

と呑気に考えていた私の手からいつの間にか腕輪が無くなっていた。

「へ?」

「よう、琴羽ちゃん。組もうぜ?」

声がする方を向けば、金髪に染まったざんばらな髪、にやりと笑みを浮かべる顔は端正でブレザーではなくフード付きのジャケットを着ている男子生徒が立っていた。

そうこの彼こそが永澤忍である。



只今、模擬ダンジョンの中を探索しています。

となんか実況者らしく語っていますがすみません、悪ふざけです。

永澤君が腕輪をつけてダンジョンに入りました。というか、私は冬夜に横抱きにされてはいったんだけど……。

「敵多くない!?」

ドシャーンと大きな音を立てて襲ってきたウルフが倒れた。

入って周囲を確認していた際にどこからか出てきたゴブリンやウルフなどが襲ってきて今さっき冬夜が倒してくれた。そして、あまりにも数が多すぎてつい叫んでしまったことを反省したい。

「ったく、弱っちいな」

「それにしても、これが続くとまずいね」

はっと鼻で笑う永澤君と冷静に現状確認をする高堂君。

二人とも使い魔無しで戦っていたな……。まあ、後れを取らないように防御魔法とか使っていたけどさ。

「…………看板があってルートは分かるけど」

「一本道だね」

これはリスクありすぎるんじゃないかな?

薄暗い洞窟の地形。周囲は土に覆われている。まず正規ルートでいくとなると消耗戦になる。

ボスまでどのくらいで辿り着けるか分からないし、道を塞がれることも考えられる。他に考えられるのは、ルートを外れて道作っていくことだけど、こちらも消費が激しいと思うからさっきみたいに来たら全員失格する。

さて、どうした者かと全員して考えているとふとあることを思い出した。

「……そういえば、さっきのゴブリンたちってもしかして"抜け道"を通ってきたんじゃないかな?」

「え?確かにゴブリンの習性だね。だとしたら、あの数も頷ける」

「でもだからどうなるんだ?」

永澤君が訊いてくる。

「恐らくだけどこのまま進んでも消耗戦になると思うんだよね。だったら、抜け道から最短ルートを見つけ出すのってどうかなって思って」

ゴブリンはクラスとしてはDだが、自身達が有利になるように地下などにダンジョンを作り相手をじわじわと弱らせてから狩るのが特徴である。

「成程、一理あるがボスまでの最短ルートをどうやって探す?」

とさらに永澤君が訊いてくる。


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