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5-2

でも、なんだか違和感はある。

誰(・)か(・)が(・)誘(・)導(・)し(・)て(・)い(・)る(・)の(・)か(・)?

「けど、今回は琴羽の優勝が確実じゃないかな?」

「え、そうかなぁ」

優勝を目指せるほど私大したことないし冬夜が凄いだけで平凡だし。

そもそも大会に出場するってことは実力者が勢揃いするってことだからやっぱり棄権したいよぉ。

「でも確かあの永澤も入っていたぜ」

「げっ、マジかよ」

うげっと顔を歪める男子。

永澤忍という生徒は問題児で有名なのだ。

頭は良いが不良で知られている。

喧嘩を売ったら数倍にして返すという迷言(めいげん)を掲げている。

そんな彼が攻略キャラの一人である。

ただ、謎なのがそんな彼が私に話しかけてくるのだ。


…………あれ、私ってもしかして攻略キャラ全員に接触している?

関わるようなことないだろうなぁと思っていた昔の自分を殴りたい。

まあ、トラブルとかに巻き込まれていないからいいけど。


「でも琴羽ちゃん、気を付けたほうがいいよ?」

「ん?」

「あの編入生、なんだか琴羽ちゃんのこと聞き回っているの」

「……………はい?」

ナンダッテ?

え、何で?どういうこと?

「色んなことを聞いてきたんだけど、聞いたことがねぇ」

「なんか問題なかったのかとかいじめとかなかったのかとか悪い噂がなかったかみたいなこと聞いてくるから感じが悪いのよね」

ショートカットが似合うお姉ちゃん的な存在の日向夏ちゃん。

姉御肌でクラスのムードメーカ的存在でもある。

そんな彼女が眉をひそめながら言う。

他のクラスメイトも宮野の行動には不審感を抱いているようだ。

まあ、クラスメイトの悪い噂を知らないかって聞かれたら気分はよくないもんね。

「しかもさ。部活まで立ち上げたんだぜ?遠城を真似しているみたいだ」

え……、いやでも、私はある意味で騙されたんだけど。

どうなっているんだろうか?



授業受ける中で私は宮野について考えていた。

原作通りでは天使とともに問題を解決していくのだがその行動が違うようだ。

しかも、部活を作るのって原作ではなかったし。

…………なんだか嫌な予感がする。

「………と、お……とおじょ……………遠城君!」

「あ、はい!!」

あ、やばい。授業中だった。

はっと教卓の方に視線を向ければエリー先生が眉をひそめている。

「どうしたんだね?君にしては珍しく考え事かい?」

「えっと、そうです。すみません」

素直に謝ると気を付けるようにと注意をし、先生は私にこう問いてくる。

「今は魔獣の属性に関して話をしていたが、時に君の使い魔であるブラッドキャットは何属性になるのか訊きたい」

「……え、冬夜ですか?」

ちらっと隣を見れば、にこにこと微笑みながら私を見ている冬夜。

……え、もしかしてずっと見てたの?この猫、怖い。

「そうだ。数少ないS級の記録によるとS級にはいくつかの属性を持っていると記されている」

それなら私も見たことのある文献にあったな。

魔物の属性は一つのみとされている。けれども、S級ともなるといくつかの属性を持っているという。

どのくらいの属性を持てるかは不明であるがこの世界の属性は風、火、水、木、地と言った中国での五行と似ているのがある。その他にもあるが基本的にはこの5つである。

「同系魔法に関しては私も一通り聞いてはいるが全属性を試した際にどうだった?」

「あー、えっと。確かに一通り試しましたけど」

「けど?」

言っていいのか?まあ、先生達にも言うなとは言われてないからいっか。


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