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この真木川先輩は私が中等部の時から自身の部活にスカウトしたくてチェスを申し込んでくるのだ。
まあ、この先輩に限らず他の先輩方からもスカウトが来るのだが…。
そして、チェスを申し込まれることで運営している生徒会の皆さんには顔見知りになり、試合を受ける度に生徒会の人からああ、またこの子かと言わんばかりの目で見てくるのだが私だって拒否したいのになんで毎度拒否できない状況に陥られてるの!!?
「……先輩、もし私が勝ったら二度とスカウトしない、チェスを申し込まないのを条件に勝負を受けます。それでよろしいですか?」
「うむ!構わない!!」
審判者の生徒会の人がチェスにおけるルール説明をされて、勝利した際の条件の相互の確認、書面をしチェスを始めるための準備をするように言われた。
ちなみにプレイヤーはフィールドに設置されている結界の中に入って使い魔に指示を出す。
「先生、早々に終わらせましょう。この冬夜、先生と二人だけの時間を潰されていると思うと相手をなぶ………」
「と、冬夜!!今日はこれが終わったらすぐに寮に帰ってブラッシングしてあげる!それと、ええと疲れたから冬夜の作ったお菓子が食べたいなぁ」
物騒なことを言いそうになった冬夜に言葉を遮ってそういった。
こういえば、冬夜は機嫌がいい。というか、今がすっごく機嫌が悪いからこういわないと後が怖いし、先輩が危ない。
だらだらと冷や汗を垂らしながらにっこりと冬夜に笑いかける。
「先生っ!!ええ、分かりました。この冬夜、先生のために必ずや勝利を捧げます」
跪いて私の両手を握る冬夜の顔はもうキラキラ輝いている。
「それでは、これより真木川崇対遠城琴羽の試合を開始いたします。始めの合図で試合開始です。————————始めっ!!!!」
その言葉とともに先輩が使い魔の召喚呪文を唱える。
どうして唱えるかって?
使い魔となる魔物には大きさも様々あります。
学園には入りきれない魔物に関しては自身の空間にいるのだ。
で、これで察しが付くと思いますが先輩の使い魔は巨大な鉄製人形。
魔法陣とともに出現したゴーレムは二階建ての建物の大きさ。
クラスはA級。耐久に優れているゴーレムの中での上位に位置される。
耐久はもちろん、物理攻撃での破壊力が凄い。
「よぉし!!やってしまえ!!俺のゴーレム!!」
「ウオオオオオオオオォォォォォ!!」
先輩の掛け声とともにゴーレムの地鳴りのような声とともに拳が振り落とされる。
「冬夜!避けて!」
「はい」
私の指示により冬夜は立っていた場所からすぐに離れる。
すると、先ほど冬夜がいた位置は見事なクレーターが出来上がっている。
これは流石のS級でもただでは済まされない。
冬夜には取り合えず回避をしてもらっているけど、どんどんクレーターが出来上がっている。




