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けれど、ゴーレムの欠点はある。それはスピードが他の魔物よりもない。つまり、遅いのだ。
だから、回避は簡単にはできるが如何せん攻撃範囲が広い。
ただ、その欠点に関しては上昇魔法を使用してかなり改善されている。
さて、どうやって倒そうか。
ゴーレムの属性は土だから一般的に水魔法を使って倒すのが一般的になるのだがアイアンゴーレムとなると属性は合金となる。つまり、属性が違うということ。
まあ、合金の弱点の雷魔法で前回は勝利したのだが今回は違うよう。
「弱点となる雷魔法や他の魔法のある程度耐性をつけてあるんだ!さぁ、どうする!?」
ガハハハッと高笑いをしながら強化したことを話す先輩に頬が引きつる。
そこまでして私を入部させたいのか………。
あきれてものが言えない。
どうしたものかと色々と作戦が浮かぶ中、冬夜の声が頭の中に響き渡る。
これは念話と呼ばれるもので一般的にテレパシーと呼ばれるものだ。
使い魔と主人のみで使用ができる魔法の一つである。
『先生。魔法耐性は念入りに組み込まれているようで魔法使用をしても無駄なようです』
『そっか。なら、弱体魔法も無効かな?』
『おそらくは。しかし、たかが土人形です。そう簡単に耐性をつけて負荷が生じないわけでもありません。現に攻撃のスピードが先ほどよりも遅くなっておりますので長時間での使用が出来ないようですね』
そう念話をしながらも軽々と避けていく冬夜。
余裕があるようで笑みを浮かべている。
『冬夜、さっき"魔法耐性は"って言っていたけど物理攻撃耐性もついてるよね?』
『いいえ、ついてませんね。見事なまでに』
………えぇ、これって罠かな。流石に物理攻撃の耐性が元から備わっているといっても普通つけるものだよね。
うんうん悩んでいる私。そんな私の様子を見ていた冬夜がこう言ってきた。
『おそらくですが、これほど魔法を付与しているので負荷も考えて使い魔自身の耐性のままにしたものだと思います。この状態でもほぼ無敵状態ですから』
『そっか。でもどうしよっか。このままだと冬夜も疲労してしまうし』
『せ、先生!こんな畜生になんと慈悲深いお言葉をっ!!』
『アー、ウン、ソウダネー』
『しかし、それは先生も同じことです。ですので、先生。上昇魔法を私に掛けてもらってもよろしいでしょうか?』
『え、それでいくの?』
『はい。そろそろ、飽きてきましたし。急所を見つけましたのでそこを突こうかと』
分かったと念話をした後に私は魔法陣を展開する。




