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2-12

17時に競技場で待っているぞ!と言い残して去って行ってしまった。

え、あ、ちょっと私は先輩を呼び止めようと手を伸ばすが時すでに遅く先輩の姿が彼方向こうに………。

え、強制ですか?これ。

ざわざわと周りが騒ぐ中で冬夜がやはり処分したほうがよかったですねとポツリと独り言を呟いているのを聞かなかったことにしておこう。


"チェス"とはテーブルゲームのチェスではなく、使い魔同士を戦わせる試合のことである。

この学園のルールとして、中等部2年生から試合ができ、あくまでも強制力はなく挑まれた者には拒否権もある。

もし、受けたとして勝負に勝てば敗者に一つ命令が出来るというもの。ただし、限度はある。例えば、一生下僕になれとか、金を出せとかなどは禁止である。チェスの運営、管理をしている生徒会、先生の許可の元で行われる試合である。

ルールとしていくつかある。

まず一つ、チェスは一対一で行うこと。

二つ、使い魔の主人であるプレイヤーに関しては魔法を使用することは可能だが、回復、防御、上昇魔法のみとされ、攻撃系の魔法を使用することは原則として禁止とする。

三つ、プレイヤーに対しては妨害、障害を与える行為を禁止とする。また、このような行為をした場合は反則負けとする。

四つ、相手を殺すことは禁止であり、降参することは可能である。

五つ、相手がチェスの試合時間に来なかった場合、不戦勝とする。

六つ……、七つ……。


※長くなるので省略させていただきます。……決して、思いつかなかったというのはございませんのであしからず。


そして、多くのルールがある中で勝利条件は使い魔が戦闘不能になること。

殺すことがないようにフィールド内には使い魔の力をある程度制限することができる術式が埋め込まれている。

学園の伝統でもあるのでチェスを行うための競技場もある。

で、そのチェスに挑まれて拒否をする間もなく競技場に立っている私と冬夜。

「遠城!お前が負けた時には空手部に入ってもらうぞ!!」

またドドンと効果音が出るように立っている真木川先輩に私は呆れたようにこう言った。

「先輩、もうこれで14回目ですよ?諦めましょうよ」

「断る!!」

ズバッという先輩にいっそ清々しいと思える。

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