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「はい、それでは同系魔法の実技を始めます。結界は張ってあるのでその範囲でそれぞれ離れて、行うように」
もふもふの髭を生やし、ローブを纏った優しげな顔をしているこの学園の最年長教師。
レベット=クローマ、別名おじいちゃん先生と呼ばれることも多い。
彼自身は魔法界においてはかなりの著名人で、教師ではあるが教授という肩書も持つ。
授業は『同系魔法』を受け持っているが他の教科においても幅広い知識を持っておりかなり勉強になる。
「まず同系魔法の復習から始めましょうか。この魔法は魔法同士が合成することでできる魔法のことで、例えば、そこにいる君のレッドドラゴンは属性は火だね。相性のいい風魔法を合成すればかなり強力な魔法を生み出すことができる」
同系魔法は使い魔とのコンビネーションも大切になってくる。息が合わないとうまく合成できずに失敗してしまうともレベット先生が話している。
「それでは最初は簡単な魔法から始めましょう。ああ、それと相手との距離はちゃんと離すように。でないと大怪我してしまうからね」
そう言われてから皆が散っていく。
私と冬夜はいつものように離れた木の下で見学をするのだが今回は違った。
「ああ、遠城君。君には他の子たちのサポートをお願いするよ」
レベット先生が私に声をかけてきた。え、サポート?
「君は教えるのが上手いからね。それに、これだけの生徒がいると儂だけじゃ手が回らんなくてなぁ」
手伝ってくれると助かるのぅと言われてしまう。
ええぇ、私、教えるのが苦手なんですけど…。
「………分かりました」
「うん、ありがとう」
た、頼まれると断れない人なんです。あ、でも自分が嫌なことははっきりと断れますよ?
……私、なんで言い訳言ってんだろう。
「じゃあ、冬夜は悪いけどここにいてね」
「分かりました。お気をつけて」
冬夜を連れて歩くとS級の威圧感で魔物達が怯えて授業どころではなくなってしまうので離れた場所で待機してもらう。
というか、お気をつけてと言われたけど、何処かの戦争に行くわけじゃないからそんな切ないような目で見てこないでよ。




