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先生に頼まれてサポートとして皆の様子を見ながら回ろうと歩き出したものの5分後のことである。
「遠城さぁん!上手く合成ができないぃぃぃ!」
「遠城さん、あの使い魔の機嫌が悪くて全然協力してくれない。ど、どうしたらいい?」
「遠城さん。同系魔法が出来たけど、もっと威力を上げるにはどうしたらいいかな?」
「遠城さん、使い魔との息が合わないぃ。どうしよう」
と怒涛の質問ラッシュに陥っている私。
ワッと駆け寄ってくる皆。おおう、若い子の圧って凄いな。
1人1人順番に話を聞いてアドバイスを言っていく。
私、聖徳太子じゃないからいっぺんに言われても聞けない。
で、アドバイスをあげていくと皆、離れて試していく。
なんとか捌ききった後にほっと息をつく中でまた1人、こちらに近寄ってくる姿があった。
見るとなんと薫ちゃんであった。もう半泣き状態でこちらに近寄ってくる。
「うえーん!!ごどばぁ、全然できないよぉぉぉぉぉ!!」
しかも薫ちゃんの肩には使い魔である妖精が座っていた。こちらも半泣きである。
「か、薫ちゃん。まずは落ち着こうか。妖精も泣きそうになっているからっ」
「うえっ?う、うん」
すーはーすーはーと深呼吸をさせて、やっと落ち着いた彼女から話を聞く。
彼女の使い魔は"ウィンディーネ"という風属性の妖精だ。
ふわふわとした淡い黄緑色の髪に橙色の瞳、愛らしい顔立ちにフリフリのドレス姿。
エルフ耳と言われる耳が少し尖っており、薄っすらと見える羽。
この世界における一般的な妖精の姿だ。
「それで風属性だから火や水属性の魔法を唱えても上手く出来ないでいいかな?」
「う、うん。初歩的な魔法から唱えても全然合成できなくて、私の勉強不足かなぁ」
しょんぼりと肩を下す彼女を慰めようとその周りを飛ぶ妖精。
うん、2人とも可愛いよ。いつもだけど。
とそんなことを思いながらもどうしたらよいかを考える。
"ウィンディーネ"は確かに風属性ではあるが、火や水が相性が合わないとするともっと他に相性のいい魔法があるはず。
そして、"ウィンディーネ"の性質を思い出す中でふとある魔法を思いついたので試しにやってみるかと思い話し出す。




