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「いやはや、今日はなんとラッキーな日なのだろうか!!」
金髪に淡い緑色の瞳。かっちりとしたスーツ姿で端正な顔はまるで子供のようにキラキラと目を輝かせながら笑っているこの男性こそが、”エリー先生”ことエリッシュ・ベーベル。
魔獣学に関しては知識が豊富で、授業の内容もかなり面白い。
面白いのだが、この先生には悪い癖がある。
それが…………。
「午前中の授業では、ちょっと熱が入ってしまって生徒たちに不評だったからね。気を付けないと」
そう、彼はスイッチが入ってしまうとその魔獣に関して熱弁をし授業どころではなくなってしまうのだ。
これに関しては全校生共有していることで皆してああ、今日もかとうんざりとしてしまうのだ。
「さてさて、授業をしようか」
はい、してください。切実に。
座っている生徒たちが心の中でそう訴えていた。
各故、私も先生の話は面白く参考になるのだがかなりマニアックな話も入れてくるので追いつかなくなるのだ。
「では、改めて魔獣学とはどういう学問なのか復習から始めるとしよう。魔獣学、文字の通り魔獣に関する学問である。皆なら知っていると思うが、魔獣とは魔物の中で獣とされているモノ達を言う」
魔犬、猫、蝙蝠、フクロウ、ネズミなどがこの魔獣という分類に入る。それ以外となると、ドラゴン、精霊、ゴーストなどがいる。
魔物のクラスは知っていると思うがCからSまである。その中でもS級の魔物に関しては獣が本来の姿であっても人型をしていると言われている。
「S級に関してはその美貌を使い、惑わし殺すことを手段として使っている。ここまでは中等部から習ってきたことだ。では、ここで問題だ。S級を召喚するにはハイレベルの術者でも難しいとされている。どうしてか、分かるかな?」
と生徒たちに問題を投げてくる。すると、一人が手を上げて答える。
「S級は下剋上のリスクが高く、それで殺される術者も多いからです」
「その通りだ。実際に召喚した術者が殺された後、本来なら召喚した者が死亡すると魔物は強制的に魔界に還るのだがそのS級は還るまでにその土地を焼き尽くし辺りを更地にしたという記録が残されている」
エリー先生は先ほどの笑顔とは違い真顔で話をしている。
ここまでは中等部でも書物の中でも習っていることだ。




