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NEURAL BORDER(ニューラル・ボーダー)

作者:n416
最新エピソード掲載日:2026/05/14
「――ルイ。バイタルチェック終了。聞こえるか」

 無機質な声。現実に引き戻される。
 冷たいヘルメット。首筋のケーブルから、微弱な電流が這う。

「聞こえてます。……昔の夢を見てました」

 狭いコックピット。額の汗を拭う。
 息が荒い。心臓がうるさい。

「夢を見る暇はない。第4セクターに所属不明機。出番だ」
「了解。いつでも」

 神経接続(ニューラルリンク)型機動兵器。
 カメラの視界が脳へ直接流し込まれる。機体のダメージは、激痛――シンクロ・ペイン――としてフィードバックされる。

 軍人は精神を壊した。
 だから元プロゲーマーが雇われた。VRで『痛覚』に慣れた神経だけが、この鉄のバケモノを動かせる。

「頼むぞルイ。お前は最高の『処理能力』を持ってる」
「買い被りです。ただのゲーマーですよ」
「謙遜するな。終わったら、念入りに『メンテナンス』してやる」

 笑みを返す。思考を切り替える。

『ニューラル・ボーダー、同調率98パーセント。出撃』

 スラスターが火を噴く。強烈なGが全身を潰す。
 肺の空気が抜け、視界が暗転する。
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