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断絶  作者: ゆにお
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6/11

(6)

ブクマありがとうございます!

励みになります^_^

私は耳を疑った。

いても立ってもいられず、花奈子の両肩を鷲掴みにし、正面から顔を見る。


「まさか、膣の中に射精したりはしないよな。外には出してくれるんだろう?」


髪型も替わりコンタクトレンズで茶色の瞳になった花奈子の顔は、特に私のタイプではなかったが、確かに別の女性のように見えて、少し新鮮だった。

見慣れない花奈子が、俯いて弱々しく首を振る。


顎に目立つニキビがあった。白い脂の芯が詰まっている。

マスク生活で肌荒れしているのかもしれない。


「してくれないの。

だから、私、その度にアフターピルを飲んでる。


最初は買い方もわからなくってすごく悩んだし。もう、怖くて怖くて……」


花奈子は私の目を見ることが出来ない。


学生の身分で、避妊をしないとはどういういうことだろう。

私は、きちんと花奈子に対して礼を尽くしていたというのに。


正直な気持ちを花奈子に伝えた。


「私に花奈子の人生に口出しする権利はない。

しかし幼なじみとして、言わせてくれ。


別れるべきだ」


花奈子は再びわっと泣き出し、私に抱きついた。


「慶太だけ、慶太だけが『別れていい』って許してくれる!」と私の名前を何度も呼ぶ。


懐かしい肌の感触だった。


相変わらずの、身体の分厚さだ。

いや、以前よりもさらに嵩(かさ)が増したかもしれない。

花奈子なら十分あり得ることだ。


ZOZOで買ったばかりのシャツに鼻水がつきそうだったので、私は慌てて彼女を引き剥がす。


今度ははっきりと花奈子が私の顔を見た。

さっきまでと違って、目には光が宿っていた。


きっと、別れる決心がついたに違いない。

私が少しでも彼女の決断の役立てたのなら、よかった。すると、花奈子は続けた。


「だったら慶太が、私と付き合って!」


つづきます!

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