(5)
折り返しです、お楽しみください^_^
ところで、花奈子はすでに私以外の男を経験した。
性交はどんなものだったろう。
花奈子の涙をこれ以上見るのも辛いし、私は性交へと話題を切り替えた。
「エッチのときも同じ。
『こういうふうに反応して』とか、『こういうふうに言って』とか多くて。
『こう振る舞うのはダメだ』とか……」
性交でも、その男の性格は変わらないようだ。
私はその話をもっと具体的に、隅々まで知りたいと感じた。
私が多感な時期に交わり続けた女性が、他の男性とどのような体験をしたのか関心を持つのは当然のことだ。
だが、こちらから尋ねるようなことはしない。
花奈子が話したければ、聞く。
私はそういうスタンスでいることにした。
花奈子は何かを言おうとして言い出せず、再び床を見ていた。
その間、暇だった私は、もし私が花奈子以外の女性と性交をすることになったら、という未来を想像した。
女性にはさまざまな種類があり、年齢によってだけでなく、そのひとりひとりに於いて身体つきが違う。
画面の中で観るだけでも、乳房の大きさはもとより、乳輪の直径や陰毛の生え揃い方、女性器の位置や膣の柔軟性、ヘソの位置やほくろの数に至るまでその総てに個性がある。
そして性感帯や分泌液の量、痙攣のリズム、興奮することばなどにも。
花奈子は出来なかったが、私の作品を完全に理解し、完璧に演じきることが出来る女性もこの世にいるかもしれない。
その女性が、この花奈子のように純真で従順だったらいい。
私だったら、女性にどんな衣装を着せるだろうか。
少なくとも、こんなブヨブヨした悪趣味な服は着せない。
パステルカラーのぴったりしたニットに、白のポリウレタン混のタイトスカートがいい。
髪の毛は黒髪ストレートだ。
そして、花奈子のような豊満な体型ではなく、もっと痩身で、身長が百七十センチ以上ある、端麗な女性が好ましい。
花奈子の肩から丸い背中へと手を滑らせながら、まだ見ぬ未来の恋人に思いを馳せていると、やっと花奈子が口を開いた。
「……してくれないの」
声が震えて、よく聞こえない。
私は、「何だって、花奈子。もう一度言ってごらん」と、幼児をあやすような声で促す。
「彼……避妊してくれないの。一度も」
続きます!




