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205.フライドポテトで呑みましょう

ポテトチップスはバラエティに富んだフレーバーが用意されておりますが、フライドポテトって意外と種類が少ない気がして調べてみたら驚愕の事実が……

 冷蔵庫からきんきらりんに冷えた缶ビールを取り出すと私の瞳もきんきらりん。少し夏の勢力は納まりつつはありますがそんな中でも一口目のビールの魅力は色褪《いろあ》せる事はありませんね。ビールをがちがちに冷やして飲むのはドイツ人の目から見ると邪道中の邪道なんだそうでそんな事したら麦やホップの香りがぶっ飛んでただの炭酸水飲んでるのとおんなじじゃんって言う方が多いそうですが、日本でバキバキに冷やして霜が降りたグラスに注がれた生ビールを飲み干すとその考えが変わる方が意外と多いみたいです。本場でのビールの味わい方はスコッチウィスキーを飲むみたいにちびちびやるのが本流なんだそうですが、日本に生まれ育った私にはそんな飲み方じゃ満足できません。しっかり冷やしてごくごく飲む、それが日本流であり私流なのですよ。


 で、その冷蔵庫の中につまみが何にもない……そういう時は冷凍庫を覗いてみる。そこに鎮座されてあらせられるのが冷凍の『フライドポテト』だったりなんか致します。ほんのり塩味で電子レンジであっためればしっとり食感、ノンフライヤーかなんかで温めれば表面パリッと食感でいずれにしてもビールをしっかり受け止めてくれますね。炭水化物だしお腹にもたまってくれるから〆を頂く前に寝落ちしても安心のカロリーは、ちょっと不安になったりもしますがお酒のおつまみには良いですよね。ファストフード店なんかで注文すれば会話が途切れちゃったときの繋ぎになるし使い勝手の良さも抜群の良い食べ物だと思います。


 さて、このフライドポテトですが昔から激論になってる事が有るんです。実はフライドポテトって発祥説が大きく『ベルギー発祥説』と『フランス発祥説』に分かれてるんですって。これはもう邪馬台国が『畿内説』と『九州説』に分かれて激論になってるのとおんなじくらいの真剣さで議論されてるんだそうです。


 ではまずベルギー説の根拠なんですが、ベルギーでは昔からじゃがいもを細長く切って揚げる『フリット(frites)』が国民食級に親しまれていてムーズ川沿いの住民が、魚の代わりにじゃがいもを細長く切って揚げたのが始まりと言う話からフライドポテトの発祥はベルギーと主張しているんだそうです。


 一方フランス説はフランスでは18世紀末ごろから、パリの街角で揚げたじゃがいもが売られていた記録が有るそうで特に有名なのがフランス革命期のパリで『ポン・ヌフ(Pont Neuf)』周辺の屋台で売られていたという話が残ってることから、フライドポテトはフランスよと言う主張に発展してるんだそうです。


 ただ、双方の主張にはちょっと問題が有って、まずベルギーのお話なんですがこれは後世に作られた伝説ではないかという疑惑が有って事実関係は完全に確認されてないそうだし、フランス説はアメリカではフライドポテトを『フレンチポテト』と呼ぶのが一般的でこのあたりもフランス説が乗っかってるんですがこの『フレンチ』はフランスそのものを指すんじゃなくてフランス料理としての『Frenching(食材を細長く切るという調理法)』から来てるって言う説が有って一筋縄では括れないのが現状なんだそうですよ。フライドポテトの発祥はいまだに霧に包まれて正に邪馬台国状態なんですって。


 ちょっと脇道に逸れてポテトチップス。これって色んなフレーバーが有りますよね。普通に塩味からコンソメ味から海苔塩やらピザポテト、多種多様な味が販売されてますがフライドポテトって塩味以外あんまり聞かないような気がしてちょっと調べてみたんですが見落としてましたよ、『マクドナルドのシャカシャカポテト』。まぁ出て来る出て来るバターしょうゆ味、クアトロチーズ、明太マヨ、トマトクリーム、旨辛ホットチリ、ワイルドバーベキュー、松茸香るだし、てりやきマックバーガー味、手羽先味、鶏にんにくから揚げ味、柚子七味マヨ、サワークリームオニオン、3種のチーズ、焼きとうもろこし、ガーリックバター、やみつきコンソメ、ローストガーリックバター、金沢名物 黒カレー、ガーリックステーキ……商品名だけ見るとハンバーガー屋さんと言うよりは居酒屋のチェーン店とか回転寿司店で出てきそうなラインナップですな。でもって、その居酒屋チェーン店でのフレーバーってこれが意外と寂しくて過去に販売されたのは『土間土間』ではホットチリポテト、のり塩、『PRONTO「キッサカバ」』では醤油バター味、『つぼ八』ではバター付きフライドポテト、あと、直接フレーバーではないんですが『鳥貴族』では常のポテトに黄色いディップバターソースを組み合わせるって言うのが販売されてました。


 こう言う差が出て来るのは日本にはまだフライドポテトって馴染みが無いのかなって思いますが、逆に考えると伸びしろがあるって思っていいのかしらね?本格的に参戦する企業様が出て来ないかな、マクドナルド様以外でね。


 さて、もしもの時のフライドポテトはビールの大親友と言って良いのではないかなと思います。枝豆との相性も抜群ですがフライドポテトも捨てがたいです、冷蔵庫に常備している私ですが、ただいまエアフライヤーの導入を画策しておりましてネットショップやら家電量販店をうろうろしておりますよ。これさえあればへなへなの揚げ物も冷凍のフライドポテトもぱりっとあっためることが出来ますから食生活の幅が大きく広がりそうな気がします。油無しで揚げ物が出来るって言うのも魅力的だし私はかなり本気です。ちょっとお手入れめんどくさそうですが油の処理を考えればよい選択なんじゃないかって思います。


 さぁ、かりかりのフライドポテトでビールだぁ、チューハイもいいかもね。

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